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【つがる巡業】尊富士「ケガを忘れるぐらい元気な相撲を」新入幕Vから2場所連続休場...地元で再起へ決意

[ 2024年8月21日 17:20 ]

<夏巡業つがる場所>つがる旭富士ジュニア相撲クラブと丹代道場の小中学生に稽古をつけた(後列左から)熱海富士、尊富士、錦富士(撮影・前川 晋作)
Photo By スポニチ

大相撲夏巡業が21日、青森県つがる市の伊藤鉱業アリーナつがるで行われ、五所川原市出身の十両・尊富士(25=伊勢ケ浜部屋)が地元力士として特別参加した。

出身の五所川原市に隣接しており、この日の会場は母校・つがる市立木造中からもすぐ近く。地元の熱烈な歓迎を受け、大歓声を浴びた。申し合い稽古には参加しなかったが、ぶつかり稽古ではつがる市出身の三段目・豪正龍(22=武隈部屋)と十和田市出身で兄弟子の幕内・錦富士(28=伊勢ケ浜部屋)の2人に胸出し。さらに、木造中の後輩たちにも稽古をつけて会場を大いに盛り上げた。

尊富士は春場所で110年ぶり新入幕優勝という歴史的偉業を成し遂げるも、右足首のケガで夏場所を全休して十両に転落。名古屋場所は8日目から出場して2勝したが今度は左大胸筋を痛めて再び休場となった。「応援されるよりも、ケガの心配の声の方が多く感じた」。地元ファンは"とにかくケガをしないでほしい"という思いが強いようだ。

実戦稽古の再開はまだできていないが「感覚は忘れていない。徐々に負荷を掛けて、やれることを精いっぱいやらないと」と順調に調整を進めている。今月10日から約2週間行われていた伊勢ケ浜部屋の合宿では、母校・木造中の土俵で稽古。「空気が懐かしい。良い思い出になりました」と地元で英気を養った。

ケガの回復状況については「自分にしか分からないこともある」と詳しくは語らず。十両下位から再起を期す秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)へ向け「また幕内で優勝したいという思いもあるので、皆さんの期待に応えるような相撲を取るだけ」と意気込んだ。「周りは心配するけど、それ以上に頑張る姿を見せられれば。ケガのことをいつか皆さんが忘れるぐらい元気な相撲を取ろうと思っている」。地元の応援を力に、度重なるケガにも打ち勝っていくことを誓った。

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