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古江彩佳 セントアンドリュースどう攻略する? 宮里藍もハマった"ホテル越え"単独取材で語る

[ 2024年8月21日 05:00 ]

<古江彩佳インタビュー>セントアンドルーズの写真に全英女子オープンの意気込みを書き込む古江彩佳(撮影・沢田 明徳)

女子ゴルフの今季メジャー最終戦、AIG全英女子オープンは22日から4日間、英国北東部のセントアンドリュース・オールドコース(6784ヤード、パー72)で開催される。11年ぶりにゴルフの聖地で行われる今大会。7月のエビアン選手権でメジャー初制覇を飾った古江彩佳(24=富士通)が20日までに本紙の単独取材に応じ、聖地攻略の構想を明かした。15〜16年のリディア・コ(27=ニュージーランド)以来のメジャー連勝に挑む。

ゴルファーにとって、聖地はやっぱり特別だ。13年以来、11年ぶりにセントアンドリュースで開催される全英女子。古江にとってはなおのこと。7月のエビアン選手権を初制覇し、メジャー連勝が懸かる一戦にもなるのだから。「本当に難しいコースだけど、メジャーでまた頑張りたいなと思っています」。言葉とは裏腹に、楽しげな表情を浮かべた。

21年にプライベートで回る機会に恵まれた。フランスで行われたエビアン選手権で4位に入り、その後、全英女子までのオープンウイークにラウンドした。3年前だが記憶は鮮明。「凄く印象に残っている」と挙げたのが、名物ホールの17番パー4(439ヤード)だ。

フェアウエーの右サイドにあるオールドコース・ホテルの上をいく"ホテル越え"のティーショットを要求される。左サイドには深いブッシュが待ち受け、右にミスをすれば当然OB。当地で行われた07年大会はパー5(453ヤード)の設定だったが、最終日に宮里藍が2発OBを打ち込み、プロワーストとなる1ホールの最多ストローク9打を叩いた。

21年のラウンドではきっちりとフェアウエーを捉えたそうだ。それでも「ドローヒッターの私には結構見えちゃって。こんなところにホテルがあって大丈夫?っていう感じでした」と警戒を高める。第2打も気を抜けない。縦長のグリーンの左サイドには"トミーズバンカー"として有名なポットバンカーが口を開ける。難ホール攻略が、新たなタイトル獲得への鍵となる。

「自分がメジャーチャンピオンという自信は持ちながら臨みたいけれど、それは一度忘れて、次の優勝を狙っていかないといけない。優勝をしっかりと狙っていくだけかなと思います」と決意を口にした古江。22年に同じスコットランドのリンクスでツアー初優勝を飾った24歳が、ゴルフ発祥の地といわれる聖地に挑む。

《プロアマ戦参加 笑顔でコースチェック》
しろまる...古江はこの日、プロアマ戦に参加してコースをチェックした。1番からスタートし、ラウンド中も笑みがこぼれるなどリラックスした表情を浮かべていた。7月のエビアン選手権でのメジャー初優勝後、復帰戦となった前週は3位フィニッシュ。「このイメージのままで乗り込みたい」と語っており、好調を維持してメジャー連勝の偉業に挑む。

▽セントアンドリュース・オールドコース 1123年に町民が使える土地と認められ、1552年にゴルフ場と定義された世界最古のゴルフコース。英国スコットランドの主要都市エディンバラの北東部に位置。ゴルフのルールなどをつかさどるR&Aの本部があり、ゴルフの聖地と呼ばれている。世界最古のトーナメントである全英オープンはこれまでに30回開催。全英女子オープンは07、13年に続いて、今年が3度目の開催となる。日本勢では07年大会は佐伯三貴が7位、13年大会では再び佐伯三貴と比嘉真美子が7位に入った。

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