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元白鵬・宮城野親方が2階級降格へ 北青鵬の暴行発覚で異例の厳罰処分案 委員から最下位の年寄へ

[ 2024年2月22日 04:45 ]

日本相撲協会のコンプライアンス委員会を終え、宮城野部屋に戻った宮城野親方
Photo By 共同

日本相撲協会のコンプライアンス委員会は21日、東京・両国国技館で会合を開き、宮城野親方(元横綱・白鵬)を2階級降格と減俸の処分とする案をまとめたことが協会関係者の話で分かった。弟子の幕内・北青鵬(22)が複数の兄弟弟子に暴力行為をしていたことが分かり、監督責任を問う。北青鵬には引退勧告案とし、23日の臨時理事会で協議する。

歴代最多45回の優勝など一時代を築いた大横綱と愛弟子に厳罰が下る可能性が高まった。宮城野親方と北青鵬の2人はコンプライアンス委員会の会合に出席。関係者によると、宮城野親方は弟子の暴力を把握していなかったとし、北青鵬は引退勧告を受け入れる方向という。

会合で厳しい処分を通告された2人はともに厳しい表情で国技館を後にした。国技館の通用口に一人で現れた北青鵬は「素直に反省している」とだけ話し、足早にタクシーに乗り込んだ。

協会関係者によると、北青鵬は日常的に兄弟弟子を殴るなどしていたという。北青鵬に暴行を受けた力士の関係者が相撲協会に訴え、事態を重く見たコンプライアンス委員会が師匠や宮城野部屋の力士全員から聞き取り調査を行った。臨時理事会では、宮城野部屋の運営方法についても話し合われる見込み。

宮城野親方は2021年9月に現役引退し、22年7月に部屋を継承。北青鵬のほか、伯桜鵬、天照鵬、輝鵬の関取を育てた。師匠として監督責任を問われ2階級降格が決まれば、委員から最下位の年寄(再雇用者の参与を除く)に落ちる。相撲協会の処分は7段階に分かれ、降格は解雇、引退(退職)勧告に次いで3番目に重い。

現役最長身2メートル4の北青鵬はモンゴル生まれで札幌市育ち。スケールの大きな相撲で将来を嘱望されていた。東前頭8枚目だった初場所は「右膝半月板損傷」の診断書を提出し、6日目から途中休場。ただし聴取が始まった後の休場だけに、コンプライアンス委員会も因果関係を追及しているとみられる。

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