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18歳ISSIN(菱川一心)初優勝 SHIGEKIXの4連覇阻止で五輪切符に弾み

[ 2024年2月19日 04:55 ]

ブレイキン全日本選手権最終日 ( 2024年2月18日 東京・NHKホール )

優勝した菱川一心(ダンサー名・ISSIN)(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

決勝トーナメントが行われ、男子は決勝で18歳の菱川一心(ダンサー名・ISSIN)が大能寛飛(HIRO10)に3―0(4―1、3―2、3―2)で勝利して初優勝を果たした。準決勝でパリ五輪代表の半井重幸(SHIGEKIX)を2―1(4―1、1―4、3―2)で破り、4連覇を阻止した。

全てをぶつけた。準決勝のSHIGEKIX戦。ISSINは階段の手すりに座る独創的なスタイルで登場し、会場の心をつかんだ。最初のパワームーブで開発したばかりの大技「足持ち肩キャッチ」を披露。その後も得意のムーブを次々と繰り出した。大会を通して同じ技を繰り返すと減点対象になるが、出し惜しみはなし。3連覇中の絶対王者から初白星を挙げた。

決勝はネタ不足に陥ったが、地力の差で快勝。「今大会のためにシゲキ君対策をしてきた。練ってきたものをぶつけられた」と胸を張った。5、6月にはパリ五輪出場権を懸けた五輪予選シリーズがあり、日本男子はISSINがHIRO10とともに出場する。

今大会は第1日終了後の夜に足がけいれんするなど体力面の課題を露呈。技の種類の少なさも痛感した。「今日は存分に喜ばせてもらうが、明日から切り替えないと時間がない。(五輪代表)内定を決めて五輪でもぶちかましたい」と宣言した。

◇菱川 一心(ひしかわ・いっしん)2005年(平17)5月1日生まれ、岡山県出身の18歳。8歳の時に姉が通うジャズダンス教室を体験して「もっと派手なダンスがしたい」とブレイキンを始める。22年に世界最高峰の大会「Red Bull BC One」に初出場して4強入り。昨年12月のワールドシリーズで金メダルを獲得した。世界ランキングは6位。身長1メートル64。

▽ブレイキン五輪への道 出場枠は男女各16人で各国・地域から最大各2人。23年9月の世界選手権覇者、5つの大陸別大会の優勝者の各6人が既に出場権を獲得。開催国枠(各1)、推薦枠(各2)を除く残り各7枠は5月(上海)、6月(ブダペスト)開催の五輪予選シリーズ(OQS)で決定。OQSの出場枠は男女各40人(各国・地域最大3人)。世界選手権、大陸別予選大会などの上位選手を除く各7人は対象大会で獲得したポイントのランキングで決まる。

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