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丸山茂樹 松山のアジア人最多9勝目に「このコースでこのタイミングで優勝できたのは本当に凄い」

[ 2024年2月19日 18:11 ]

丸山茂樹
Photo By スポニチ

最終日の9アンダーは、圧巻としか言いようがない。首や背中のケガに悩まされ、なかなか思うように結果を出せない試合が続いていた中で、このコースでこのタイミングで優勝できたのは本当に凄い。

リビエラCCは日本人の方がオーナー。英樹にとっても他のPGAツアーの試合とは、また違う意識があったはずだ。そして、崔京周(チェ・キョンジュ)さんと並んでいた米ツアーの勝利数でアジア人単独トップに立った。

彼には8勝で並んだ時に「抜いてな」とお願いしていた。その時「絶対にやります」と返してくれていたが、そのシーンを目の前で見させてもらって、本当に日本人として誇りに思う。

最近は4日間のうち、1日は爆発的なスコアが出ていた。1日でもそういうプレーができるのであれば、少しずつ復調してきているのかなと思っていた。リビエラではショットの精度とパッティングがかみ合わないと、こういう結果は出ない。

飛距離もボールスピードも戻ってきている。体のキレも出てきた。まだ100%ではないだろうが、悪かった時の倍くらいは良くなっている。大事な14番から終盤にかけて、ショットを1発も曲げなかったのは、それだけ状態が良くなっていた証拠だろう。

グリーン上も良かった。彼はどちらかというと高速グリーンで勝っているケースが多い。コンパクトに距離感を合わせて打なければならないリビエラの高速グリーンは、英樹にマッチしていた。

シーズン序盤に幸先の良い優勝となった。だが、今週できたことが来週できなくなるのがゴルフ。良い日が4日に1日だったものが、4打数2安打、4打数3安打となっていけば、安定したゴルフができてくる。これを期に、何かつかんだものがあれば、必ず後に結果として表れてくる。

軽はずみにこれでメジャーを狙えるとか、年間王者争いが期待できるなどとは言えない。それでも、この優勝が最高の精神安定剤になったのは間違いないだろう。(プロゴルファー)

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