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ゴルゴ松本、少年院での講演活動のきっかけは...後輩たちへの説教で爽快感「いいことやってるかも」

[ 2020年12月22日 16:38 ]

ゴルゴ松本
Photo By スポニチ

お笑いコンビ「TIM」のゴルゴ松本(53)が22日放送のテレビ朝日「激レアさんを連れてきた。」(月曜後11・15)に出演。少年院での講演活動のきっかけと、自身が開いた「ゴルゴ塾」の教育方針について語る場面があった。

「法務省矯正官」として、全国の少年院を飛び回っているゴルゴ。しかし、元々は後輩芸人への説教がきっかけだったという。時は2004年、日本テレビ「エンタの神様」がブームとなったが、その波に乗れなかった多くの後輩たちが落ち込んでいた。「『人を笑わせるのに、なぜそんな顔をしているんだ?』というところからね、喝をいれてあげたい」という思いから「魁!!ゴルゴ塾」を開講。

「ホワイトボードに『この世界に入ったときの初心を書け!この初心を忘れるなっ!』というところから、始まったんですね」と説明した。テレビ朝日の弘中綾香アナウンサー(29)が「簡単に説明しますと、お笑い技術論ゼロの根性論オンリー」と話し、周囲がざわつく中、ゴルゴは「間違ってないです。技術は目立てばいい!」と笑わせた。

月1ペースで行われていた塾活動だったが、ゴルゴは「説教って爽快だな!」と気付いたそうで「いろんなことを伝えるじゃないですか。そうすると、なぜか"いい風"が吹いてくるんですよ。それが気分いいな、いいことやってるかもしれねえなと思うようになって」。しかし、ゴルゴの思いとは裏腹に後輩芸人たちに出席率は著しく低下。そこで振り向かせようとするため編み出したのが「じゃんけん塾」と「オペラ塾」だった。

「じゃんけんって気持ちで勝った方が優勢になるんです。気合さえ入れればいくらでも勝ち続けられる、私は後輩相手に10人抜きしたことがある」と豪語。「あと、歌の上手い人たちって、口の中の奥の方を使っているんです。本来人間は生まれたときにそこを使っているんです。それを忘れてのどを使うから、枯れたりするんです」と解説した。

さらなる説教道の高みを目指していたゴルゴだったが、歴史番組のオファーが来たそうで、歴史に関する本を読み漁った。そして、芸人人生の原点である漢字の成り立ちに関する本を読んだときに「これ、説教に使えるな」とひらめき、漢字に関する授業に繋げていったという。

塾生だった、お笑い芸人のあばれる君(34)は当時のことを「すごいなっていう気持ちが99%で、残りの1%は長いなって。オペラ塾:6時間の後、漢字塾:2時間で」と振り返り、1番自分のためになっていることについては「まあ...、心持ちとかっすね」と、かなり時間をかけて答えて笑わせた。

そんな後輩たちのスタミナが限界に近づいていたときに、奇跡の瞬間が訪れる。知人に紹介された男性から「少年院で何か喋ってくれませんか?」という依頼が来た。そこで授業をしたところ、親しみやすいゴルゴのキャラクターと「漢字」というわかりやすい題材が少年たちの心を鷲づかみ。「なんだか気持ちが良くて、やりとりしている空間で『もしかしたら誰かのためになってるかもしれない。やり続けた方がいいな』って思わされましたね」としみじみ語っていた。

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