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ありがとう嵐――見守る吉永小百合の母心「何年後かに、みんなそろって戻ってきて」

[ 2020年12月22日 05:31 ]

「ありがとう嵐」 ファンから感謝のエール(1)

「また和也さんと共演する機会があれば、やはり親子役がいい」と話した吉永小百合
Photo By 提供写真

嵐の活動休止までカウントダウンに入った。スポニチ本紙では、嵐ファンの著名人が感謝やエールの言葉を送る連載企画「ありがとう嵐」をスタート。第1回は映画「母と暮せば」で二宮和也(37)と共演するなど、メンバーと親交があることで知られる女優の吉永小百合(75)。

吉永は嵐の東京ドーム公演に15年から18年まで4年続けて足を運んだ。ぜいたくな時間だったと振り返る。

「とにかく3時間、全く手を抜かない。一人一人が卓越した何かを持っているんだけど、気取ったところが全然なくて、"俺たちはトップにいるんだ"みたいな驕(おご)りを全く感じさせない。隣のおにいさんたちが楽しいエンターテインメントをやってくれている。そんな親しみやすさ、人柄の良さがカリスマ性よりも前面に出ているように感じていました。本当はね、今みたいに(コロナ禍などで)つらい時期に、彼らのパフォーマンスを見たら、"よし、頑張ろう!"っていう気持ちになれるんでしょうけどね」

嵐との交流が始まったのは15年12月に公開された山田洋次監督の映画「母と暮せば」で二宮と共演したのがきっかけ。終戦から3年、長崎で暮らす母の前に原爆で亡くなったはずの息子が現れて不思議な時間を過ごすファンタジー。

「とても自然で、ふわっと幽霊になっている。あの長いセリフを一度もつかえないし、どこで覚えてるんだろうと...。彼はマジックが上手だけど、まさに天才ですよ。監督たちもとりこにしてしまう。(「硫黄島からの手紙」の)イーストウッドもそう思ったでしょうし、(「浅田家!」の)中野量太さんもびっくりなさったんじゃないですか」

役作りで幼き日の二宮の写真を借りてイメージを膨らませた。

「小さい時の写真、まだ私の部屋の壁に貼ってます。東京ドーム公演を見に行った時に"小百合さんへ"と書かれた写真付きの大きな団扇(うちわ)をもらい、それも壁に立てかけてある。ちょっと疲れている時には"母さん頑張ってくるよ"と声をかけて出掛けます。元気が出るんです」

あの共演から5年が過ぎたが、吉永にとって「おとうと」(10年公開)で共演した笑福亭鶴瓶(68)が弟、そして二宮が芸能界の息子だ。「次に共演する機会があれば、やっぱりまた親子がいい。溺愛の母!」と笑う。

「定期的にとはいきませんが、お食事をしたり、楽しい時を過ごしたりしています。菅首相と違って今は会食はやめてますが、晴れて縛りがなくなった時に旧交を温めたい」

最後に、テレビ番組などで共演し、ドーム公演であいさつするなど他のメンバーとも親交がある嵐にメッセージを送った。

「勤続疲労みたいなものは絶対あると思うし、一回区切りを付けるのはとてもいいこと。大野君の絵じゃないけれど、個になって、もっと自由にいろいろ冒険してほしい。そして何年後かに、みんなそろって戻ってきてください!」

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