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Both the N- and C- terminal regions of the Chlamydial inclusion protein D (IncD) are required for interaction with the pleckstrin homology domain of the ceramide transport protein CERT.

Kumagai K, Elwell CA, Andoh S, Engel JN, and Hanada K.

Biochem. Biophys. Res. Commun., 505, 1070-1076, 2018

性感染症を引き起こすクラミジア・トラコマティス(Chlamydia trachomatis; Ct)は、細胞内偏性寄生細菌であり、感染した宿主細胞内に封入体と呼ばれる寄生胞を形成し、宿主細胞の合成したいろいろな代謝物を取り込みつつ封入体中で増殖する。通常、宿主タンパク質CERTは小胞体膜からゴルジ体膜へと脂質セラミドを運んでいる。しかし、Ct感染細胞においては、封入体の膜タンパク質IncDがCERTのプレクストリン相同(PH)ドメインと結合して宿主の合成したセラミドを封入体へと仕向けている。

  1. オクルディン分子の発現が欠損したヒト肝由来細胞ではC型肝炎ウイルスの感染が見られなくなる
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  3. CERTのセリン315のリン酸化は、オルガネラ間のセラミド輸送に必要とされるCERT-VAP間の相互作用を調節する
  4. TALEN技術を用いてのスフィンゴ脂質関連遺伝子の欠損したHeLa細胞変異株の樹立
  5. セラミド選別輸送タンパク質CERTのプレクストリン相同ドメインによるゴルジ体会合の構造基盤
  6. マウス・プリオン蛋白質のアミノ酸配列100-104番目の領域は、プリオンに感染した神経芽細胞腫におけるPrPCからPrPScへの変換を制御する
  7. 細胞内生育期のクラミジア・トラコマチス菌は宿主スフィンゴミエリンを獲得するためにGBF-1とCERTを異なる役割で利用する

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