molbio 2018 1Identification of characteristic genomic markers in human hepatoma HuH-7 and Huh7.5.1-8 cell lines,
Kawamoto M, Yamaji T, Saito K, Shirasago Y, Satomura K, Endo T, Fukasawa M, Hanada K, and Osada N.
Frontier in Genetics, 111, Article 546106, 2020
研究に使用している細胞が意図したものであるのかを定期的にチェックする作業は楽ではありません。しかし、それを怠り、別の細胞を使用していたことが後から発覚すると、得たデータは使いものにならず、研究者自身の信用も失うという悪夢を招きます。
molbio 2018 1Novel endogenous simian retroviral integrations in Vero cells: implications for quality control of a human vaccine cell substrate.
Sakuma C, Sekizuka T, Kuroda M, Kasai F, Saito K, Ikeda M, Yamaji T, Osada N, and Hanada, K.
Scientific Reports, 8, 644, 2018
アフリカミドリザル(AGM)腎臓から樹立されたVero細胞は、多様なウイルスの増殖性がよく、ウイルス研究はもとより、ウイルスワクチン生産にも世界的に汎用されています。感染研の細胞化学部と病原体ゲノム解析研究センターは、(独)医薬基盤研及び北大との共同研究により、比較的初期に日本で保存されたVero細胞株(JCRB 0111株)のゲノム配列を解読し、そのゲノム構造の特徴を明らかにしていました(Osada et al, 2014, DNA Research)。この度、私たちは、継代履歴の異なる二つのVero細胞株(ATCC CCL-81株及びVero 76株)の全ゲノム配列をも解読し、Vero JCRB 0111株及びAGM個体の参照ゲノム配列と比較しつつ、内在性サル・D型レトロウイルス(SERV)の配列多様性を解析しました。
続きを読む: Vero細胞における新規内在性サル・レトロウイルス挿入配列:ヒト向けワクチン生産細胞基材の品質管理における意味合い
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