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Natural ligand-nonmimetic inhibitors of the lipid-transfer protein CERT.

Nakao N, Ueno M, Sakai S, Egawa D, Hanzawa H, Kawasaki S, Kumagai K, Suzuki M, Kobayashi S, and Hanada K.

Communications Chemistry, 2, Article 20, 2019

細胞の中にある多様な小器官(オルガネラ)間でいろいろな脂質分子が適切に移動することは細胞の成り立ちに不可欠です。セラミド輸送タンパク質CERTは、小胞体で合成されたセラミドをスフィンゴミエリンの合成場であるゴルジ体へと運ぶ役割を担っています。いくつかの病原体の感染増殖には、宿主細胞のCERTが必要であることも知られています。

  1. クラミジア菌封入体タンパク質IncDのN-末端、C-末端両方の領域がセラミド輸送タンパク質CERTのプレクストリン相同ドメインとの相互作用には必要である
  2. オクルディン分子の発現が欠損したヒト肝由来細胞ではC型肝炎ウイルスの感染が見られなくなる
  3. コレステロール合成に関わるスクアレン合成酵素を標的としたC型肝炎ウイルスに対する抗ウイルス戦略
  4. CERTのセリン315のリン酸化は、オルガネラ間のセラミド輸送に必要とされるCERT-VAP間の相互作用を調節する
  5. TALEN技術を用いてのスフィンゴ脂質関連遺伝子の欠損したHeLa細胞変異株の樹立
  6. セラミド選別輸送タンパク質CERTのプレクストリン相同ドメインによるゴルジ体会合の構造基盤
  7. マウス・プリオン蛋白質のアミノ酸配列100-104番目の領域は、プリオンに感染した神経芽細胞腫におけるPrPCからPrPScへの変換を制御する
  8. 細胞内生育期のクラミジア・トラコマチス菌は宿主スフィンゴミエリンを獲得するためにGBF-1とCERTを異なる役割で利用する

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