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アップル、アタリ、コモドールといった海外レトロPCゲームについて。【推薦】 レトロコンピュータを扱った傑作マンガ「WAVE」が電子書籍で復刊→しかく このブログについて→しかく
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2010年03月

ゲームの映画化、最後はアタリが1980年に発表した名作、ミサイルコマンドです。

[埋込みオブジェクト:http://www.dailymotion.com/swf/video/x5f1m8]
Missile Command

アステロイドはユニバーサル、インベーダーはワーナーでしたが、今回はフォックスの製作となりそうです。ただし、他2作と違う点として、このゲームの映画化についてはアタリ側が映画業界に積極的にアプローチしていたようです。また、ゲームとしてそれなりに設定(ストーリー)がある、というところも他と違っています。なにせこのゲーム、まさしく冷戦の産物ともいえるようなものですので。

ミサイルコマンドは、元々当時のアタリで社長を務めていた人物が、ある日雑誌を見ていて、軍事衛星の記事に目をとめたことに始まります。面白く思った社長は、その記事を切り取り、会社で部下に渡すと、これを元にしたゲームを作るよう命じました。

結果としてできあがったのは、6つの都市を大陸間ミサイルの攻撃から守るというゲームでした。舞台はアメリカ西海岸とされ、ゲーム画面に登場する都市にも当初はそれぞれ実在の都市の名前が付いていたそうです。さすがに差しさわりがあるということで最終的には外されましたが、基本的なストーリーはそのままで発表されました。

ただ、その後1981年にアタリVCSに移植された時は、舞台は架空の未来世界とされてしまいました。それ以降いくつものリメイクが作られていますが、基本的にはあくまでフィクションという設定はどれも共通しています。具体的な理由は分かりませんが、元の設定では生々しすぎるということで変えられたのかもしれません。

なおアタリでは映画の公開にあわせて、マルチプレイ対応のミサイルコマンドを発表する予定だそうです。

LAタイムスの記事
Atari's Missile Command, a potential Hollywood franchise
この作品も現在、映画化の企画が進んでいます。制作はワーナー・ブラザーズ。知名度からいけば、これに匹敵するタイトルは「パックマン」くらいでしょうから、目を付けられるのは当然でしょうね。

[埋込みオブジェクト:http://www.youtube.com/v/VP2T3YlTDG8&hl=ja_JP&fs=1&]

すでに日本のニュースサイトでも報じられていますが、最初に取り上げたのがロサンゼルス・タイムスということなので、それなりに信憑性はありそうです。インベーダーのアメリカでの発売元はミッドウェイですが、この会社は最近ワーナーに買収されており、唐突な映画化の話も納得できるというものです。

このゲームも「アステロイド」同様、何のストーリーもありませんから、宇宙からの侵略者というところさえ押さえていれば、後はどんな内容でも成り立ってしまうわけです。

ミッドウェイといえば「ジョウスト」「モータルコンバット」、ナムコの「パックマン」に「ギャラガ」と数々の名作を扱っていますので、映画版インベーダーが成功すれば、他にもいろいろゲーム映画が作られるかもしれません。そういえば「モータルコンバット」は映画になっていましたが、こちらも続編の話があるそうです。

Video game incursion into Hollywood could continue with Space Invaders
「スペースインベーダー」の映画化を米ワーナー・ブラザースが検討
タグ :
#映画
2010年03月04日16:43
カテゴリ
出来事
これまでハリウッドで映画化されたゲームといえば、「スーパーマリオ」に「DOOM」くらいでしょうか? どちらも観てはいないのですが、伝え聞くところによると、相当に厳しい出来だったようですね。

ところが最近、アメリカの映画業界ではゲーム、それも相当に古典的なタイトルの映画化の話が次々と取り沙汰されています。その中では一番最初になるのですが、去年の夏ごろから騒がれているのが、アタリが1979年に発表したシューティングゲーム「アステロイド」の映画化です。

[埋込みオブジェクト:http://www.youtube.com/v/cZfsnA7dAHI&hl=ja_JP&fs=1&]

これがオリジナルのアーケード版「アステロイド」ですが、ご覧の通り、単なる線画の世界です。まあ時代を考えれば当然なのですが。

言うまでもなく、ストーリーも何もあったものではありません。しかし映画となると、何らかのストーリーは必要になります。

この話を取り上げたアメリカのゲームサイトは、「アステロイド」のゲーム化という話自体が、単なる売名行為に過ぎないと断じています。要は、映画会社は「アステロイド」というゲームの知名度が欲しいだけで、中身そのものはどうせ地球の危機がどうしたこうしたと煽る、ただのアクション映画だろう、というわけです。

この映画のプロデューサーに話を聞いたところ、「アステロイド」を元に深みのある物語を作ってみせると自信ありげに語ったのだとか。まあ原作にそもそもストーリーがないということは、好き勝手に作ってしまっても構わないということにもなるわけで、そういう意味では映画会社にとっては好都合な素材かもしれません。

なお、現時点では公開時期などについては未定とのことです。何となく、企画だけで終わってしまいそうな感じもしますが、願わくば実際に完成させてもらいたいところです。
タグ :
#映画
#atari
VTanks_extreme

もう1年くらい前になるでしょうか、iPhoneでVector Tanksというアプリがリリースされました。要はベクタースキャンで描画したタンクゲームですね。

元ネタはアタリが1980年に発表した「バトルゾーン」。
世界初の3D描画エンジンを搭載したゲームとも言われています。

[埋込みオブジェクト:http://www.youtube.com/v/Ctr54kopo8I&hl=ja_JP&fs=1&]

無数のクローンを生み出した傑作ですね。個人的にはアップルIIの「ステラー7」が記憶に残っています。

Vector Tanksも、原典の忠実な移植というわけではなく、いくらかアレンジが施してあるようです。

そして先週、そのアップグレード版であるVector Tanks Extremeがリリースされました。
AppStoreのリンクはこちら

[埋込みオブジェクト:http://www.youtube.com/v/SMoyoowJhuc&hl=ja_JP&fs=1&]

これは開発元が用意したプロモーション用の映像ですが、あわせてレビュー動画も挙げておきましょう。ゲーム本体についてはまだこちらの方が伝わりやすいかもしれません。

[埋込みオブジェクト:http://www.youtube.com/v/b4wgyf9Ysdw&hl=ja_JP&fs=1&]

また今回のExtreme発売を記念して、製作者は通常版のVector Tanksを1週間のみ無料提供しています。チャートでもかなり上位に入っているようです。AppStoreのリンクはこちら

レビューを見る限りでは、さすがExtremeというだけあって、難易度は相当に高いようです。

VTanks_extreme_2


また、今のところはハイスコア情報のみがネットワーク共有されていますが、次回のアップグレードでは、いよいよネットワーク経由での対戦が実装されるそうです。

いずれにしても、なかなか面白そうなゲームですので、iPhoneをお持ちの方はぜひ試されてみてはいかがでしょうか。
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