アジア・太平洋地域における都市廃棄物管理に係る
データベース(DaMSAR)(英語)の公開について
(お知らせ)
(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会同時配布)
国立研究開発法人国立環境研究所
資源循環・廃棄物研究センター
1.研究の背景
持続可能な開発目標(SDGs)の都市廃棄物管理に係る指標の算出や、都市廃棄物管理の改善に向けた計画策定等には、自治体レベルの都市廃棄物(以下、「ごみ」という。)の排出量及び収集量等に関するデータが不可欠ですが、開発途上国にはそれらのデータが未整備であったり、集約化されていない国が多く見られます。国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センターは、国際開発援助プロジェクト等で調査・収集され、オンラインで公開されているSDG指標11.6.1*1に関連するデータを集約・整理し、各国の行政官や実務者等の参考に供するため、「アジア・太平洋地域における都市廃棄物管理に係るデータベース(DaMSAR)」としてデータベース化しました。
2.公開するデータ等の内容
今回公開するのは、アジア・太平洋地域の開発途上国18ヶ国*2で実施された国際協力機構(JICA)の廃棄物関連プロジェクト報告書(2011-2019に発行のもの)から抽出した下記の項目のデータです。
・ごみ収集率
・ごみ総排出量
・ごみ総収集量
・人口
・一人あたり家庭ごみ排出量
・家庭ごみの組成
・商業施設・事務所等の総排出量
・管理された資源化施設における廃棄物量
・管理された処分施設における廃棄物量
・処分される廃棄物の組成
・処分施設における資源化量
詳しくは、以下のページをご覧ください。
https://www-cycle.nies.go.jp/jp/db/DaMSAR/index.html
今後、対象国・地域や出典元文献(JICA以外のものも含む)を順次追加し、本データベースを更新していく予定です。
3. 注釈
*1 SDG指標11.6.1:「都市で生み出された固形廃棄物の総量のうち、定期的に収集され適切に最終処理されたものの割合(都市別)」
*2 インド、インドネシア、スリランカ、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、ベトナム、マレーシア、モンゴル、ラオス及び太平洋島しょ国(ソロモン諸島、トンガ、バヌアツ、パプアニューギニア、パラオ、フィジー、マーシャル諸島、ミクロネシア)
4.問い合わせ先
国立研究開発法人国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター
主任研究員 河井 紘輔
e-mail:kawai.kosuke(末尾に@nies.go.jpをつけてください)
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