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ゼロカーボンをわかりやすく—福島発!国環研の研究者・職員が自らマンガ化
『脱炭素漫画』合冊版を全国配布
(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会、福島県政記者クラブ、郡山記者クラブ同時配付)
国立研究開発法人国立環境研究所
1. 本作の特徴
研究成果をもとに信頼性高く
本作は、国立環境研究所が策定した研究成果「地域における「脱炭素社会ビジョン」策定の手順」( https://www.nies.go.jp/fukushima/publication-corporation/decarbon-manual.html)というマニュアルをもとに制作しています。研究者の監修を受け、実効性のある内容をわかりやすくマンガで表現している点が特徴です。
ストーリー仕立てでわかりやすく
自治体職員を主人公に、ゼロカーボンビジョン策定のプロセスを描いたストーリーで、マニュアルの内容をわかりやすく解説します。難しい専門知識を楽しみながら理解できる"学べるマンガ"です。
福島発、全国へ発信
震災後の復興を担う福島拠点の研究者・職員が企画から制作までを担当。「福島発」の取り組みとして、全国の地方公共団体の温暖化対策担当部局への送付を予定しており、全国で広くご活用いただくことを目指しています。
地域・教育現場での活用可能
解説コラム付きで教材としても利用可能。自治体の研修や学校の授業、地域の環境ワークショップに役立つ内容です。
2. 制作の背景とねらい
近年、脱炭素社会の実現に向けた取り組みが国内外で加速しています。日本国内では、自治体を中心に、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」や「ゼロカーボン」の目標設定が進んでいます。しかし、これらの目標を実現するには、具体的な行動計画の策定と地域住民との協働が欠かせません。
本書は、地方公共団体の企画部局・環境部局の担当者、さらには専門業者など、脱炭素社会ビジョンの策定に携わる実務者を主な読者層として想定しています。また、地域住民との協働を促進するため、一般住民がゼロカーボンへの取り組みを理解し、自ら行動するきっかけとなることも目指しています。
気候変動対策や地域振興といった重要課題に関心を持つ幅広い読者にとって、地域の視点から「持続可能な未来をつくる」ための具体的なヒントを提供する一冊として、時代のニーズに応える内容です。
3. 今後の展開
REIFふくしま2025(10月開催)に出展し、来場者へ無料配布
今後は、10月16〜17日に開催予定の「REIFふくしま2025」に出展し、来場者に合冊版を無料配布する予定です。その後も、福島拠点が出展する環境イベントでの配布や、福島県内の小学校・中学校・高等学校、自治体への発送を予定しており、これらの取り組みを重ねながら、福島から全国へと広がる活用を目指しています。イベント以外で入手を希望される方は、福島拠点 地域協働推進室までお問い合わせください。マンガという親しみやすいツールを通じて、幅広い読者へ情報を届け、ゼロカーボン社会への理解と行動につながるきっかけづくりを進めていきます。
4. 発行概要・研究者経歴
書名:『中虎町役場政策企画課ゼロカーボン推進係!〜ゼロ係〜』
原案・監修・コラム:五味 馨(国立環境研究所 福島地域協働研究拠点 地域環境創生研究室 室長)
原作:常盤 達彦(国立環境研究所 福島地域協働研究拠点 地域環境創生研究室)
漫画:日下部 直美(国立環境研究所 福島地域協働研究拠点 地域協働推進室)
判型:B5判/全48ページ(表紙含む)
公開:国立環境研究所福島拠点サイト
https://www.nies.go.jp/fukushima/magazine/comic/index.html
五味 馨 経歴
京都大学大学院工学研究科、国立環境研究所社会環境システム研究センターを経て2016 年より福島支部(現:福島拠点)に着任。専門は地域統合評価モデルによるシミュレーションを活用した持続可能な将来社会ビジョン。地域課題の解決と脱炭素社会を同時達成する方法を主に福島県内の地方公共団体と協力して研究している。「魚を欲しがる人に釣り竿を作ってあげる」のがモットー。
5. 問合せ先
【研究に関する問合せ】
国立研究開発法人国立環境研究所 福島地域協働研究拠点
地域協働推進室
fukushima-po(末尾に"@nies.go.jp"をつけてください)
【報道に関する問合せ】
国立研究開発法人国立環境研究所 企画部広報室
kouhou0(末尾に"@nies.go.jp"をつけてください)
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