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去る10月20日にデジタル版に載ったわたくしのインタビュー記事が、今日の紙版の『朝日新聞』に載っています。第21面の「Reライフ」というページです。
「全員が猛烈に働く」文化、脱する道は ワーク・ライフ・バランスの現在地 濱口桂一郎氏に聞く
「ワーク・ライフ・バランスという言葉を捨てます」。自民党総裁選での高市早苗氏の発言に対し、様々な意見が出ました。中には「ワーク・ライフ・バランス」を重視する社会へのいらだちが垣間見える声も。労働政策研究・研修機構労働政策研究所長の濱口桂一郎さんに、日本の「ワーク・ライフ・バランス」の現在地について聞きました。(田中聡子)
――高市氏の発言をきっかけに「ワーク・ライフ・バランス」に注目が集まりました。
「ワーク・ライフ・バランス」って、実は変な言葉ですよね。この言葉は「ワーク」と「ライフ」が対立を起こしているというイメージを与えます。
でも家事や育児が「アンペイドワーク(無償労働)」と言われるように、「ライフ」は「ワーク」でもあります。同時に、「ワーク」とされるものは「職業生活」という「ライフ」でもある。
――明確に境界線があるわけではないのですね。
一般的には、ワークは「マスト(やらねばならない)」の世界、ライフは「ウィル(やりたい)」の世界であると考えられています。でも実際は、家事・育児を誰かが「やらなければならない」ように、仕事も面白さややりがいなど「やりたい」からやるということもあります。
「ワーク‧ライフ‧バランス」という言葉は、複雑な現実を単純化してしまいました。そして「ワーク=マスト」「ライフ=ウィル」と考えるから、ライフのためにマストを制限すると「やるべきことをおろそかにしてライフを満喫している」と見られてしまう。・・・・・
2025年11月 9日 (日) | 固定リンク
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