2023年07月25日
Book:民事裁判手続のIT化
今年読んだ18冊目は、山本和彦先生より頂いた『民事裁判手続のIT化』Amazonでは、8月1日発売予定で予約受付中である。
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まずは、立法過程と立法内容を押さえておくことで、山本先生のことだから順次改訂版を出していかれるに違いない。
Koreacc04_2内容的には、IT化の意義と立法過程、そして立法の内容がバランスよく紹介されているとともに、例えば手数料に関する改革のように、立法段階では細かすぎてほとんど注目されていなかった論点だが実務的にも重要だし、理論としても興味深い部分が改めてよくわかってよい。郵便代の納付はオンライン申立てが可能な場合についに廃止されて手数料に組み込まれるとか、Payeasyによらない印紙による手数料納付はやむを得ない場合で、たとえば離島でATMがないとか刑務所在監中の者とかくらいにのみ利用が許されるということである。
また、後半にはさらなるIT化の展望として、ODRやAI利用にも触れられている。
2023年07月25日 書籍・雑誌, 民事訴訟法 | 固定リンク
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