2015年04月25日
SNCFに対して、アメリカでクラスアクション提起
17日付けフランスの新聞Le Figaroによると、アメリカ・シカゴの裁判所で、ホロコーストの遺族たちがクラスアクションを提起し、フランスの国有鉄道であるSNCFに対して、ナチ収容所へユダヤ人等のを移送したことについての責任を追及している。
フランス国鉄は、ナチに三等切符を売り、ユダヤ人を家畜収容車にすし詰めにし、そのほかユダヤ人の財産を没収して売却したりしたとして、その賠償を求めている。
この提訴はホロコースト犠牲者を追悼する国際記念日を契機に提起されたものだという。
ちなみに、フランス語ではクラスアクションのことをグループ訴訟action de groupeと訳すことになったらしい。フランスのAction de groupeは、日本の消費者団体による集団的消費者被害回復裁判制度とほぼ同じだから、クラスアクションの訳語として使われるのにはやや抵抗があるのだが。
2015年04月25日 外国法事情 | 固定リンク
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