2005年01月15日
exam:大学入試センター試験
今年の受験生数は前年より2.9%少ない52万922人(速報値)だそうだ。
私立大学の先生としては、少子化で受験生が減るということについて興味を持たざるを得ない。
そしてその数字が端的に表れているのが、この大学入試センター試験の受験者数の推移である。
大学入試センターの統計によれば、本試験のみの受験者数が52万人というのは平成7年の水準とほぼ同じである。平成8年から昨年までは53万人から55万人の間を推移していたが、昨年の54万人からがくっと減った印象がある。
なお、平成6年以前は40万人台だったのであり、来年度が50万人の大台を割り込むかどうか、ヒヤヒヤと見守っている。
少子化と大学全入時代に確実に予想されること。
大学の二極化
大学の倒産
経済状況は当分まだら模様で、学部によっても異なるだろうが、経営者の判断が速いところは数年を待たずに身売りや撤退がでてくるのだろう。
それはともかく、大学問題の行く末について考える人に勧めたいのがこの一冊だ。
杉山幸丸『崖っぷち弱小大学物語』(中公新書ラクレ)
全く、人ごとだと思ってはいられません。
2005年01月15日 学問・資格 | 固定リンク
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