ウルトラマンタイガ
ウルトラマンタイガ(-タイガ)とは、2019年に放送された令和ウルトラマンの記念すべき一作目...と見せかけた平成ウルトラシリーズ真の最終作たる大河群像劇である。
概要[編集 ]
2018年に放送された『ウルトラマンR/B』について、
この作品に、『ウルトラマンタロウ』放送45周年記念作および『ウルトラマンギンガ』放送5周年記念作という要素が存在していることは、あまり知られていない。
TV本編ではウルトラシリーズでもまれに見るファミリードラマとしての性格が前面に押し出されていたため、気づかぬのも無理からぬことであるが、よくよく見ると基本形態がタロウや弟子のギンガ、およびその関係者の力だったり、「主人公周りの人間関係が変化して物語が終わる」結末に両作の要素が見られたりと、それらしい部分は存在していた。
しかし、『R/B』完結編である劇場版が公開されて間もなく、「同作の黒幕と裏ボスの間に因縁があり、裏ボスの正体はタロウの関係者、そして次回作の主役はそのタロウの息子」という衝撃の事実が発覚する。
つまり、この物語は来るべき更なる歴史の序章に過ぎなかったのである。
さらにそんな折も折、事態は紆余曲折を極める。平成最終作との肩書を嘲笑うかの如く平成から令和へと移る時代、放送開始前のメインキャスト替え玉騒動、相次ぐゲストの死亡退場、ついには劇場版による完結目前での新型コロナウイルス騒ぎによる作品そのものの『死亡退場』...。
これは、そんな波乱の中で紡がれた歴史の、激動の記録である。
本作は「『ウルトラマンタロウ』完結45周年記念作」および「『ウルトラマンギンガ』シリーズ完結5周年記念作」をコンセプトとしており、黒幕たるウルトラマントレギアは上述の通り前作『R/B』の裏ボスである等、ある意味で前作からの地続きの世界観となっている。完結篇たる劇場版には前作『R/B』のメインキャストも登場しており、二部作の後編と言える位置づけであることがここでも明確に示された。さらに同作では『ギンガ』以降のウルトラ戦士全員が登場し、さらには平成ウルトラマン全ての力を集結させたフォームまで登場するなど、『ギンガS』劇場版のオマージュ要素が多く、まさに「平成ウルトラシリーズ真の最終章」と呼ぶべき体裁となっている[1] 。
その一方ギャグテイストだった前作よりも作風はブラック寄りで、「出てきたゲストはその時点で死や逃亡などのバッドエンドが確定している」という必殺仕事人シリーズにも似た悲劇的要素があるほか、中盤では「麻薬に手を出した主人公が破滅しかける」という衝撃の展開が描かれた。この点からも、平成最終作たる『R/B』と最初から対にするつもりで本作と前作が一体となって製作されていたことが見て取れる。
反面、「家族」の要素がありながら前作とは趣が異なるのも特色で、第23話では主人公のはとこたるウルトラマンゼロが登場するも最終回目前にもかかわらずそのままどっかへ行ってしまって最終決戦にも加わらない、それどころかそもそも「タロウの息子」と銘打たれながら父親が息子の巻き込まれた事件に全くノータッチであるなど、前作とは真逆な放任っぷりがしばしばみられる。これは前作から引き続いて見ている視聴者へ自立することの大切さを教えるためとする見解がある[2] 。
このほか、「複数の戦士が登場する」という特徴は本作にも引き継がれているが、本作では前作との差別化として各戦士の「特徴」を前面に押し出している。
中でも筋肉 がクローズアップされており、同作ではタイプチェンジの要領で普通のマッチョ・ゴリマッチョ・細マッチョからなる3人組「トライスクワッド」の面々が続々と登場する。
さらには「君はどのマッチョになりたい?」と視聴者に尋ねるがごとく彼らの出演する筋肉体操の動画までネット上で公開され、某筋肉アニメとともに一大筋肉ブームを巻き起こした。 このことや先述の中盤の展開を踏まえると、本作は数ある教育番組の中でも特異な「健康増進」を取り上げた作品であると言える。
なお、本作では「予算不足で2クールしか放送できないがそれでは内容が足りなすぎる」というジレンマを解消する策としてラジオドラマが同時展開され、「世襲の苦悩」「ゴリマッチョの筋肉はなぜ生まれたのか」「忍者の生い立ち」「見てくれとイメージ」「年下の先輩」など、各マッチョの生い立ちから社会派ネタ、果ては井戸端トークまで種々雑多な話が取り上げられている。
登場人物[編集 ]
- ウルトラマンタイガ
- トライスクワッドその1。父親の45周年記念として表舞台に引っ張り出されてきた普通のマッチョ。器用貧乏なタイプだが意外にハイスペック。ボンボン気質が過ぎて麻薬に手を出し一度は死にかけた。
- ウルトラマンタイタス
- トライスクワッドその2。ウルトラマンジョーニアス40周年記念としてU40から呼び起こされたゴリマッチョ。教育番組としての本作の地位を確固たるものにした功労者である。
- ウルトラマンフーマ
- トライスクワッドその3。前作からの繋ぎとして選ばれた細マッチョ。本職は忍者だが熱血が過ぎて登場するたび忍ぶどころか暴れている。
- 工藤ヒロユキ
- 警備会社「E.G.I.S.」社員にしてタイガが居候している先の大家さん。居候が増えることには辟易しているが、のちにトライスクワッドその4的な立場に。
- 佐々木カナ
- 本作のヒロイン。元刑事という異色の肩書を持つ「E.G.I.S.」の女社長。昔ゴジラと戦ったことがあるらしい。
- 旭川ピリカ
- メインヒロインにしてオペレーターである「E.G.I.S.」社員、と思われていたが、その正体は影武者ロボ。本物がいるはずだが、その顔はだれも知らない。
- 宗谷ホマレ
- 「E.G.I.S.」社員。ヒロユキを「熱血バカ」呼ばわりする元ヤンキー。実のところ壮大なブーメランであるが。
- ニュージェネレーションヒーローズ
- 未来人・地底人・電波人間・放浪者・御落胤・芸人兄弟の連合軍。本作放送と同時進行で彼らを主役とするスピンオフが作られた。
- ウルトラマントレギア
- タイガのストーカーにしてタロウの元親友。拘束具を年中身につけているドM。ふだんは霧崎なる人間に成りすまし、地球の食べ物の食レポに精を出している。
- ウルトラマンタロウ
- タイガの父親。息子が麻薬中毒になっても助けに来てくれないほどの放任主義。ようやく出てきたと思ったら今度は自分が麻薬漬けにされる壮大な出オチに遭っていたり。
- ウルトラマンゼロ
- タイガのはとこ。陛下のパチモンを掃討すべく参上。たぶん本作で一番タイガの家族らしいことをしていた。
- ヴィラン・ギルド
- 宇宙マフィア。一部ではゲームに偽装した怪しげなオークションを運営していたとかいなかったとか...。
- グリムド
- トレギアと契約していた悪魔にして、この世の虚無そのもの。拘束具を与えた張本人[3] 。
脚注[編集 ]
関連項目[編集 ]
- ウルトラマン
- ウルトラマンタロウ:タイガの父親。
- ウルトラマンゼロ:タイガに協力したことがある。
- ザ☆ウルトラマン
- ウルトラマンオーブ
- 世襲
- 筋肉
- 忍者
- 仮面ライダー電王
- 三国志:トライスクワッドの元ネタは桃園の誓いであり、実際に中国で展開しているコスプレ企画でも劉備・関羽・張飛の役を担っている。
やぁ、俺はマグナ。今から一緒にプラズマソウルハンティングに行かねえか?
なに?武器がねえのか?
だったらウルトラマンタイガを加筆してくれ!頼んだぜ! (Portal:スタブ)