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千代の国 断髪式で"力士俳優"澤田賢澄の名前呼ばれ涙...脳幹出血で入院中「最後の取組」かなわず

[ 2024年6月8日 14:43 ]

<千代の国引退佐ノ山襲名披露断髪式>兄・澤田賢澄の名前が呼ばれ、涙を流す千代の国(撮影・前川 晋作)
Photo By スポニチ

昨年名古屋場所限りで現役を引退した大相撲の元幕内・千代の国(佐ノ山親方、33=九重部屋)の断髪式が8日、東京・両国国技館で行われた。

千代の国の兄で、Netflixの配信ドラマ「サンクチュアリ―聖域―」に出演した俳優としても知られる元幕下・千代の眞の澤田賢澄(37)は欠席。4月20日に脳幹出血で搬送され意識不明の状態が続いていたが、入院治療中の現在は奇跡的に目が開いて声掛けに反応できるまで回復してきたという。

断髪式の名簿「断髪者一覧」には「澤田賢澄」の名前。欠席することは承知の上で、千代の国本人の強い希望によって「澤田賢澄様」と場内放送で呼び上げられた。すると千代の国は、闘病中の兄を思い、涙。館内からは大きな拍手がしばらく鳴り止まなかった。

当初は「千代の国最後の一番」で、千代の国と澤田賢澄による兄弟対決が実現する予定だったがそれはかなわず。代わりに、千代の国が締め込み姿で胸を出す「最後のぶつかり稽古」が行われた。

稽古まわしで土俵に上がってぶつかったのは、元幕内の幕下・千代ノ皇(33)、十両・千代栄(33)、千代丸(33)、千代翔馬(32)の4人。千代の国は胸を真っ赤にしながら現役力士たちの強い当たりを笑顔で受け止め、最後の締め込み姿をかみしめた。

◇千代の国 憲輝(ちよのくに・としき)本名=澤田憲輝。1990年(平2)7月10日生まれ、三重県伊賀市出身の33歳。中学卒業後に九重部屋に入門し、06年夏場所で初土俵。11年名古屋場所で新十両。12年初場所で新入幕。その後は両膝、踵、肩、三角筋など度重なるケガに苦しんだ。それでも不屈の闘志で、幕下以下への転落からの幕内返り咲きを2度も成し遂げた。十両だった23年夏場所「両膝半月板損傷、左変形性膝関節症」で途中休場。翌名古屋場所で幕下に転落し、休場したのちに引退を発表した。幕内在位34場所。敢闘賞2回。金星1個。十両優勝3回。幕内成績199勝216敗95休。通算成績539勝452敗180休。

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