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小浦和也「いろんな人に支えられて今がある」難病と闘うプロ9年目30歳、初Vへ1差3位好発進

[ 2023年8月4日 05:25 ]

男子ゴルフツアー 横浜ミナトチャンピオンシップ第1日 ( 2023年8月3日 神奈川県 横浜CC=7231ヤード、パー71 )

初日3位と好スタートの小浦和也
Photo By スポニチ

プロ9年目の小浦和也(30=NEXTEP)が5アンダーの66で回り1打差の3位につけた。難病を患いながらもツアー初優勝へ好スタートを切った。ベテラン高山忠洋(45=スターツ)と稲森佑貴(28=国際スポーツ振興協会)が6アンダーの65でトップに並んでいる。

絶望の淵からはい上がってきた男はたくましい。多くの選手が首や頭に氷のうを当てながらプレーする猛暑の中、小浦は前半の16番で6メートルのバーディーチャンスを決め、18番では9メートルのパーパットをねじ込むなどパットがさえスコアをまとめた。

「結構長いのが入ってくれたので今日は本当にラッキーでした」

前週の日本プロの3日目に金谷と同組で回ったことが転機になった。金谷がパットの時にパターを地面につけず、つるように構えているのをまねたところ「フィーリングが良くなった」と振り返る。

19年に命の危機に直面した。専大時代に発症した指定難病の突発性血小板減少性紫斑病の数値が急激に悪化。出血すると血が止まらなくなり、頭などをぶつけて内出血した場合、致命傷となる。投薬治療を始めたものの副作用で「疲れやすくなった」。一時はプロ活動の断念も頭をよぎった。しかし20年に結婚した華菜夫人(31)の献身的なサポートもあって体調も徐々に回復した。

「ゴルフをやれるのが当たり前じゃない。いろんな人に支えられて今があると思っています」。初日3位は自己最高の滑り出し。昨年2月には長男・清太郎君も生まれ「ミルク代とおむつ代を稼がないといけないんで」と発奮材料には事欠かない。

◇小浦 和也(こうら・かずや)1993年(平5)3月25日生まれ、宮崎県出身の30歳。9歳でゴルフを始める。専大時代の13、14年日本オープンローアマ。15年プロ転向。22年の獲得賞金は32万7600円でランク199位。ツアーの最高成績は6月のASO飯塚チャレンジドの6位。1メートル65、68キロ。

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