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〜西川哲のゴルフ新理論〜レッスンの誤った常識を正す 4 ダフリ防止

[ 2023年8月4日 12:00 ]

〜西川哲のゴルフ新理論〜レッスンの誤った常識を正す 4 ダフリ防止
Photo By スポニチ

アベレージゴルファーに多いミスが、ボールの手前を叩いてしまうダフりです。飛距離をロスするだけでなく、左右にブレる原因にもなります。そのミスを防ぐ方法をレッスンします。西川哲プロによれば、左手首の角度がキーポイントになるとのこと。ナイスショットの確率も高くなる修正法です。ぜひ身につけましょう。パートナーは女優の馬場奈々瀬さんです。

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馬場 私はボールを打つ前に地面を打ってしまいがちです。どうしたら良いのでしょうか。

西川 一般的にそのミスを〝ダフり〟と呼びますが、人によって原因は異なります。ただ、ビギナーからアベレージゴルファーの人に多く見られるのは、左手首の角度をインパクト前に解いてしまうことです。

馬場 左手首の角度を解くとは?

西川 クラブを握った状態でアドレスすると、左手親指の付け根あたりと前腕に角度ができますよね?その角度が無くなり、左手親指から前腕までが一直線になる状態のことを言います。

馬場 なぜ左手首の角度を解くと、ダフりになるんですか?

西川 アドレスしたときよりも、クラブヘッドが体から離れてしまうからです。仮に、左手首の角度が変わらなければ、アドレスの位置にヘッドが戻ってくるため、ボールの手前を打つことはありません。ところが、左手首を解くと、ヘッドが体から離れてしまう分、ボールよりも先に地面を叩いてしまうわけです。言ってみれば、腕が長くなったようなものですからね。

馬場 なるほど。でも、どうして左手首の角度を解いてしまうのでしょうか。

西川 これもいろいろな原因が考えられますが、一つは手でクラブを上げていることです。あとは、ヘッドをボールに当てようという意識が強いと手先でインパクトを調整しようとするからでしょうね。

馬場 確かにボールにヘッドを当てたい気持ちは強いです。ちなみに、どのタイミングで手首の角度を解いているのでしょうか?

西川 バックスイングの人もいれば、ダウンスイングの人もいますね。ただ、手で上げている人はトップ・オブ・スイングまでに解いているパターンが多いです。一度手首の角度を解いたら、二度とアドレスでの手首の角度に戻ることはありません。

馬場 どうしたら手首の角度をキープしたままスイングできるのでしょうか?

西川 まずは手でクラブを上げようとしないことです。左肩を右に回すことからバックスイングを始めてみましょう。それに伴って腕とクラブが上がっていくイメージです。トップ・オブ・スイングまでクラブを上げたら、今度は左肩を左に回すことからダウンスイングを開始します。肩でクラブを上げて、肩でクラブを下ろす要領ですね。これだと手首の角度をキープしたままスイングできるので、アドレスの位置にヘッドが戻り、ボールの手前にある地面を叩くこともなくなります。

馬場 確かに手でクラブを上げて下ろすことがなくなりますね。

西川 自分では手を使っていないと思いながら、実際は手打ちになっていることは少なくありません。最初は鏡などを見て、肩からスイングを始めているかチェックしてみるといいでしょう。

(取材協力・バーディ赤坂24)

◇西川 哲(にしかわ・てつ)1968年(昭43)5月2日生まれ、東京都出身の55歳。12歳でゴルフを始め日体荏原高時代に日本ジュニア優勝。88年プロテストにトップ合格。91年マルマン・オープンでツアー初V。通算3勝。18年からシニアツアーに参戦。今季から女子プロの植竹希望を指導している。

◇馬場 奈々瀬(ばば・ななせ)1995年(平7)7月7日生まれ、福岡県出身の28歳。12歳でテニスを始め柳川高時代にインターハイ出場。卒業後に女優活動を始め舞台「路地裏物語」の出演や東海ろうきんwebCM、外務省リーフレットモデルなどで活躍中。

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