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バスケット日本代表 ニュージーランドに競り勝った 河村勇輝が流れ引き寄せた

[ 2023年8月3日 05:30 ]

バスケットボール男子国際強化試合 日本79-72ニュージーランド ( 2023年8月2日 群馬・オープンハウスアリーナ太田 )

<日本―ニュージーランド>第2クオーター、シュートを決める河村
Photo By 共同

W杯(25日開幕、日本など3カ国共催)を控える日本代表がニュージーランドに79―72で競り勝った。右太腿裏の故障で離脱していたBリーグMVPの河村勇輝(22=横浜BC)が5月21日のBリーグチャンピオンシップ琉球戦以来、約2カ月ぶりに実戦復帰。18分8秒出場で7得点に加え両チーム最多7アシストを記録し、ブランクを感じさせないプレーを見せた。4日もニュージーランドと対戦する。

会場が沸いた。第1Q残り1分3秒。17―25の8点を追う状況で河村がコートに立った。右太腿裏痛が癒え、約2カ月ぶりの復帰戦。第2Q残り9分38秒にスチールを決めてリズムに乗った。残り8分44秒には渡辺飛にノールックパスを通してアシスト。残り7分33秒にはシュートのこぼれ球を拾い、レイアップで初得点した。第4Q残り8分9秒にはゴール下に切れ込み渡辺飛のダンクをお膳立て。「ペイントアタックとディフェンスを意識したい」との言葉通りのプレーでチームに流れを引き寄せた。

U―17、19W杯はアジア選手権で順位条件を満たせずに出場を逃しており、沖縄のコートに立てば自身初の世界舞台となる。日本が13年ぶりに出場して5戦全敗した19年W杯はテレビ観戦。当時は高校生で「いつかは自分が日本を引っ張って世界と渡り合いたい」との思いを強くした。それから4年。東海大を2年で中退してプロ契約し、22〜23年はBリーグMVPを獲得。昨年7月のデビューから1年余りで代表に定着するなど凄まじい成長曲線を描いてきた。

ニュージーランドはFIBAランク26位で36位の日本にとっては格上。愛称「トールブラックス」は今回、W杯6大会連続出場となる。日本は前回19年大会の順位決定戦で81―111で完敗。この日もチーム合流間もない渡辺雄、股関節痛のホーキンソンの欠場もあり、立ち上がりから主導権を握られた。第2Q序盤に最大15点差をつけられながら逆転勝ち。若き司令塔が復活を印象付け、価値ある白星をもぎとった。

《シューター馬場、コートでも情報でも貢献》
馬場は3点シュート5本中2本を成功し12得点を挙げた。昨夏からプレースタイルの変更に着手。従来はドリブルでゴール下に切れ込むドライブを得意としていたが、シューターに転身。「パーセンテージは気にしていないが今日はシュートタッチは良かった」。メルボルン・ユナイテッドで2シーズンプレーした経験がありニュージーランドには顔なじみの選手も多い。仲間に相手の特長を伝え、情報戦でも勝利に貢献した。

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