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「ブラックペアン2」監督語る大規模海外ロケ 日曜劇場の"VIVANT級"撮影に圧倒「意識高まる」

[ 2024年7月12日 10:02 ]

日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」カジノで撮影。世良(竹内涼真)(C)TBS
Photo By 提供写真

嵐・二宮和也(40)主演のTBS系日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」(日曜後9・00)が7日にスタートした。フジテレビの大ヒット作「コード・ブルー」などの演出で知られる西浦正記氏(56)が、初めてTBSでメガホンをとった注目作。昨夏ドラマ界に新風を吹かせた同枠「VIVANT(ヴィヴァン)」級の大規模海外ロケを敢行した。西浦氏に、大スケールな撮影に込めた思いを聞いた。(中村 綾佳)

フジテレビ「コード・ブルー」をはじめ「電車男」「ブザー・ビート」など数々のヒット作で演出を手掛けた西浦氏が、日曜劇場に初挑戦する。今年3月に独立。「フリーになり、いろいろなところでやっていきたいと思っていました」と「月9」で輝かしい実績を残した作り手が、もう1つの日本を代表するドラマ枠に臨む。

第1話は、オーストラリア・ゴールドコーストで開かれる医療関係の学会から幕を開ける。その舞台となる現地で「過去最大規模」のドラマロケを敢行した。

西浦氏は、いきなりの大規模海外ロケに「"THE・日曜劇場!"って感じ!」と胸を躍らせる。オーストラリアでの撮影は約10日間。「普段はカメラが入れないような場所でも撮影をした」と、実際にホテルにあるカジノの特別室をはじめ、ブリスベン空港を使用したシーン、世界中のサーファーが憧れるサーファーズ・パラダイスの美しい海岸...。ゴールドコースト観光局、クイーンズランド州政府観光局、オーストラリア政府観光局、カンタス航空など粘り強い交渉で各所の協力を得て、貴重な映像をカメラに収めた。

目にも鮮やかな美しいロケ地による大規模撮影。「予算感が、近年僕が関わってきた地上波の中で一番多いと思います。エンターテインメントをどこまで提供できるか。このことを凄く考えて、映像にかけるお金がちゃんとある作品と思いました。心置きなくクレーンカットを発注しました」と西浦氏。全力投球できる環境の中で、近年のドラマではなかなか使用されにくくなった機材を使用し、豊富な経験値から浮かんでくるイメージを惜しみなく同作に投じた。「海外の空気というのもありますが...みなさん、とても良い顔をされていて。お芝居も大胆かつ繊細な感じがしました」と手応えを語った。

海外ロケといえば、昨夏に同じ日曜劇場で放送された「VIVANT」が記憶に新しい。「VIVANT」では、約2カ月に及びモンゴルで撮影を敢行。その壮大さが瞬く間に話題を集め、先が読めないストーリー展開もあいまって一世を風靡(び)した。

西浦氏は「VIVANT」「アンチヒーロー」などの日曜劇場のヒット連発に「もちろん続きたいという思いはあります」と思いを新たに。「『日曜劇場』ということで、視聴者の期待も高いだろうと思う」と重圧も感じているが「逆に意識も高まる」としびれるような緊張感で臨んでいる。

第一線のドラマの作り手がどんなドラマを見せるのか。楽しみは尽きない。

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