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岩田明子氏 ダイハツのエアバック不正に「人の命を守るための検査なのにタイマーでやっていたらイカサマ」

[ 2023年12月21日 13:32 ]

岩田明子さん
Photo By 提供写真

ジャーナリストで千葉大客員教授の岩田明子氏が21日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月〜金曜前8・00)に出演。ダイハツ工業の品質不正問題が全車種の出荷停止に発展したことについて言及した。

ダイハツ工業の品質不正を調査した第三者委員会が20日、報告書を公表し、不正があった車両は従来の6車種から、トヨタ自動車など他社ブランドを含め64車種に拡大した。ダイハツはトヨタの完全子会社。国内外で販売する全車種を出荷停止とし、トヨタも一部車種を停止した。国土交通省は21日、ダイハツに立ち入り検査を実施する。

第三者委は新たに書類の虚偽記載など174件の不正を確認した。1番古い不正は1989年だった。対象車種にはマツダやSUBARU(スバル)から委託された、相手先ブランドによる生産(OEM)分も含まれる。不正を受け国内で出荷停止となったのはダイハツがタントなど現在販売中の全11車種。トヨタはライズなど8車種、スバル6車種、マツダ2車種。不正は生産を終了した車種を含む。

番組では、軽自動車「ムーヴ」は「側面衝突試験時にエアバックを不正に起動」のほか、エンジン系も含めて25項目で不正が判明していると伝えた。認証試験の際、自動着火式のエアバックが開発されていなかったため、本来はコンピューターで電子制御するはずのものを、タイマーで作動するようにしたものにする不正が行われたという。

このエアバックの認証試験の不正について、MCの谷原章介が「エアバックは、きちんと展開して乗員を保護できるか、形なども含めて検証するのも大事だと思うんですけれども、ぶつかった、判断が出た、その後に展開をするという一連の流れが大事」と指摘し、「ただ膨らんだ状態だけを見ても意味がないですし、この速度で、このタイミングでぶつかった時に果たして展開が間に合うのかだとか、それはタイマー式ではなくてきちんとセンサー等も含めて一連の動作として検査してほしいですよね」と話すと、岩田氏は「本末転倒ですよね。人の命を守るための検査なのにタイマーでやっていたらイカサマと同じ。人命をどう考えていたのかというところは厳しく問いただしたいと思います」と自身の見解を述べた。

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