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自動車ジャーナリスト、最も悪質なダイハツ不正は「ムーヴ」の「側面衝突試験時にエアバックを不正に起動」

[ 2023年12月21日 12:53 ]

フジテレビ社屋
Photo By スポニチ

自動車ジャーナリストの桃田健史氏が21日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月〜金曜前8・00)に出演。ダイハツ工業の品質不正問題が全車種の出荷停止に発展したことについて言及した。

ダイハツ工業の品質不正を調査した第三者委員会が20日、報告書を公表し、不正があった車両は従来の6車種から、トヨタ自動車など他社ブランドを含め64車種に拡大した。ダイハツはトヨタの完全子会社。国内外で販売する全車種を出荷停止とし、トヨタも一部車種を停止した。国土交通省は21日、ダイハツに立ち入り検査を実施する。

第三者委は新たに書類の虚偽記載など174件の不正を確認した。1番古い不正は1989年だった。対象車種にはマツダやSUBARU(スバル)から委託された、相手先ブランドによる生産(OEM)分も含まれる。不正を受け国内で出荷停止となったのはダイハツがタントなど現在販売中の全11車種。トヨタはライズなど8車種、スバル6車種、マツダ2車種。不正は生産を終了した車種を含む。

桃田氏は、今回の174件の不正のうち、最も悪質なのは「ムーヴ」の「側面衝突試験時にエアバックを不正に起動」だと指摘。「ムーヴ」はこのエアバックのほか、エンジン系も含めて25項目で不正が判明している。認証試験の際、自動着火式のエアバックが開発されていなかったため、本来はコンピューターで電子制御するはずのものを、タイマーで作動するようにしたもので、桃田氏は「言語道断です。ものが間に合わないから(タイマーでエアバックを)開かせましたというのは、開発の人たちの安全性に対する認識が麻痺していて、彼らにとってのゴールは認証を通ることであって、安全性を担保することではないとなっていた。これが見抜けないというか、社内で情報共有できていないという企業文化、企業風土がまだあって出てきてしまっているのは極めて大きな問題」と自身の見解を述べた。

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