[フレーム]
新聞購読とバックナンバーの申込み

笠井信輔「一定の配慮があれば、あっていい」平和教材から「はだしのゲン」削除に疑問の声

[ 2023年5月2日 18:51 ]

笠井信輔アナウンサー
Photo By スポニチ

フリーアナウンサーの笠井信輔(60)が、4月30日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演。広島市の小学生向け平和教材から漫画「はだしのゲン」の引用が削除されたことに言及した。

広島市教委は「漫画の一部では子供たちに被爆の実相が伝わりにくく、誤解を与える恐れがあり補足の必要がある」などとして、小学3年生が対象のひろしま平和ノートについて2023年度の改訂版では「はだしのゲン」からの引用を削除し、被爆者の実体験に差し替えることを決定した。

番組では平和教材からの削除に賛成か反対かでコメンテーターらが議論。経済ジャーナリストの須田慎一郎氏が「非常に政治性が強い」として、削除に賛成と意見。「小学校時代、はだしのゲンって学級文庫にあって、漫画っていうこともあって、ついついむさぼるように読みましたよ。その結果、私の脳裏に何が残ったかって言うと、原爆ってとんでもなく怖いよねと」と実際に読んだ感想を語り「ただ、その一方でね、私たちが置かれてる社会ってどういう社会かっていうと、悪意を持った核兵器保有国によって日本は取り囲まれている。その中でただ単純に核兵器を持っちゃいけないって否定してるだけではね、日本の安全って確保できないじゃないですか」と日本が置かれている現状を考えれば、「原爆は怖い」で片付けられないとした。

そして「小学生ってピュアだから真っ白な状態だから、そこに刷り込む教材としてはどうなの?ちょっと早すぎるんじゃないの?って思う」と述べた。

一方、笠井は「怖がることはとても重要」とし削除に反対と意見。「須田さんが"核兵器って、原爆って怖いんだ"って受け取ったっていうのが僕は重要だと思っているんです」とし「僕、震災の授業、津波の授業を小中学校でやってるんですけど、そこで今、津波の映像ってまず見せないわけですよ。それは刺激も強すぎるし、トラウマにもなるしってことで、なんだけれども本当に津波のことを知ってもらうにはってことで、学校の許可を取って、大人が見ても恐ろしい映像を子どもたちに見せるんですよ。そうすると、感想文はほとんどの子たちが"津波はあんなに怖いと知りませんでした。だから逃げなきゃいけないってことがわかりました"って書いてくるんです」と実体験を紹介した。

そして「それは話だけでなく映像ってものがあるからなんです。はだしのゲンは漫画ってことで、我々が生々しいケロイドの写真を見せて"こんだけ恐ろしいんだよ"ってことはできないから、教科書にはそんなに自虐史観を教えるようなことはそんなに載ってないから、興味を持った子たちがそっちへ行く。一定の配慮があれば、あっていい」と平和教材として使用すべきと訴えた。

続きを表示

芸能の2023年5月2日のニュース

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /