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3年ぶり福男 元甲子園球児が一番福 18年夏に明石商業で「将来はプロ野球...」50メートル5秒9

[ 2023年1月10日 08:45 ]

西宮神社で行われた恒例「開門神事福男選び」で(右から)三番福の田中大翔さん、一番福の植本亮太さん、二番福の北野壱真さん
Photo By スポニチ

商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社、兵庫県西宮市の西宮神社で10日早朝、門から本殿まで走り抜けて参拝一番乗りを競う恒例の「開門神事福男選び」が3年ぶりに行われ、東大阪市の大商大硬式野球部4年、植本亮太さん(22)が「一番福」となった。

前夜午後9時から友人と2人でスタート位置抽選のために並んだという植本さんは、最前列Aグループの中でも5番目という絶好の札を引き当て、好スタートも決めて境内の石畳約230メートルを全力疾走。最終カーブと本殿に飛び込む直前の2カ所で転倒しかけながらも次位に10メートル近い差をつけて初参加で勝ち取り、「運が良かった。この喜びは(実家のある神戸市の)家族に伝えたい。皆さんに福を分け与えられるような1年にしたい」と力を込めた。

小学1年から始めた野球では高校時代、地元・兵庫の強豪、明石商の一員として2018年夏の甲子園に3番セカンドで出場。大学でも関西六大学野球のベストナインに21年春季と22年秋季に選ばれたり、今年の明治神宮大会で4強に進出したチームの主軸を担うなど活躍し、卒業後は社会人野球の強豪としても知られる企業への就職も決まっている。

この日は「試合観戦でもらったから」という理由で福岡ソフトバンクのユニフォーム姿での参加だったが好きな球団は「地元・関西の阪神」ときっぱり。コロナ禍の3年を「練習が思うようにできず苦しかった」と振り返りながらも、選手としては50メートル5・9の快足やチャンスで強打も打てる"売り"もアピールし、「社会人で1年目からしっかり試合に出て日本一になりたい。(将来は)プロ野球選手として活躍したい」と夢を膨らませた。

二番福、兵庫県西宮市の公務員、北野壱真さん(25)、3番福は大阪府岸和田市の大学1年、田中大翔さん(19)だった。

この日、開門を待った参拝者は約5000人。神社内では号外も配られていた。

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