[フレーム]
新聞購読とバックナンバーの申込み

藤井王将 JT杯で2年連続決勝進出&凱旋星 羽生九段の記録を10カ月短縮する史上最年少優勝へ

[ 2022年11月6日 20:33 ]

JT杯準決勝で勝利後、地元ファンを見送る藤井聡太王将
Photo By スポニチ

藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含めて5冠=が6日、地元名古屋・ポートメッセなごやで、稲葉陽八段(34)との第43回JT杯準決勝に臨み、133手で勝利した。20日、千葉・幕張メッセでの決勝に2年連続進出し、20歳4カ月でのJT杯史上最年少優勝を目指す。

従来の記録は羽生善治九段(52)が1991年に残した21歳2カ月で、藤井がラストチャンスを生かせば10カ月更新する。決勝ではここ2年連続の名人挑戦者・斎藤慎太郎八段(29)と対局する。

「途中からかなり激しい展開になった。判断の難しい局面が続いたと思うが、積極的に攻めをつなげられた」

振り駒の結果、先手は藤井になり、角換わりに。対戦成績は藤井の4勝2敗。早指し戦とあって両者の対局としては6局連続、習いのある戦型へ進んだ。

91手目で藤井が飛車を成り、3段目の稲葉王を背後から攻め立てたが頑強な受けに遭う。それでも終局後、稲葉は用意の作戦だった自身の右王について「私が誘導したが、深く研究されていた。うまく指されてしまった」と嘆かせる一幕もあった。

前年度覇者とタイトル保持者ら12人によるトーナメント戦。藤井の出場は4年連続4度目で、過去3年は1回戦敗退、2回戦敗退、準優勝。昨年は永瀬拓矢王座(30)に準決勝の東海大会で勝利し、JT杯初の凱旋星を飾ったが、決勝では豊島将之九段(32)に敗れ、初優勝を逸した。

「地元の皆さんの前で指せてうれしく思います。決勝は昨年負けてしまったのでその反省を生かして思い切りよく指したい」

終局後、勝利棋士による恒例のお見送りではファンが会場を1周するほど列をつくった。別れ際には拍手が自然発生的に起き、初優勝へのエールを受け止めた。

続きを表示

芸能の2022年11月6日のニュース

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /