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西内まりや 「ありのままの今の私の姿を」

[ 2021年7月1日 09:45 ]

Netflixオリジナルシリーズ「全裸監督 シーズン2」で国村隼と共演した西内まりや
Photo By 提供写真

【牧 元一の孤人焦点】Netflixで全世界独占配信中のオリジナルシリーズ「全裸監督 シーズン2」で女優復帰した西内まりや(27)がリモート取材に応じ、「温かく見守っていただければ」と胸の内を明かした。

2017年の主演ドラマ「突然ですが、明日結婚します」から4年。18年に事務所を退所して独立してから初めての芝居が「全裸監督 シーズン2」となった。

「撮影現場が4年前と同じものには感じませんでした。きっと、自分自身が変わったのだと思います。現場に入って、まず、自分自身が求められることのありがたさを感じました。そして、たくさんの人たちが一つの物を作り出すことに向かって進んでいる姿を体感した時、以前とは違う新鮮さを感じました」

演じたのは、高級キャバクラのホステス・サヤカ。外見の華やかさとは裏腹に心の傷の深さを感じさせる複雑な役柄だ。

「以前は、演じる時、この役だからこう演じよう、求められているように演じようという思いが強く、自分というものがありませんでした。この4年間で、自分を見つめ直して、自分がどういう人間なのか、どんな心境の変化があるのか、世の中に対してどう向き合おうとしているのか、自分の人間像がはっきりと分かりました。今回はカメラの前で、私という人間がサヤカという役をまとって2人で作って行くという感覚になりました。以前は自分を置いてけぼりにして演じている部分がありましたが、今回は常に自分を寄り添わせながら演じることができました」

既に「全裸監督 シーズン2」全8話が配信済み。サヤカは物語が進む中で激しい波に巻き込まれ、転機を迎える。演じた西内は言葉少なに内面を表出させる、味わい深い演技を見せている。

「技術面では未熟だし、成長しなければいけないところがたくさんあります。でも、やり残したことや、こうすれば良かったという後悔がなく終えることができました」

4年ぶりの芝居に納得感を得られた様子だが、気になるのは今後の女優業だ。

「これで終わりだと決めてはいないし、これから女優業をやっていくと決めているわけでもありません。人間は経験を重ね、日々、考えることが変わるものです。私は最近、直感や心が震えるものを大事にしています。今、言えるのは、常に、心が動くものに進んでいきたいということです。心が動いたら、たとえ、それが表現の仕事ではなくても、やりたい。女優業に関しては、縁、タイミング、作品だと思います」

今回の出演はファンにとって待ちに待った新たな一歩。作品を視聴した人たちはさまざまな思いを抱いたに違いない。

「以前に活動していた頃の私を応援してくださっていたファンの方々は『変わった』『違う』と思われるかもしれません。離れていく人もいるでしょう。でも、以前の私には興味がなかった人が今の私に共鳴してくれるかもしれません。以前は自分自身を見失っていた部分がありましたが、今は自分自身と向き合った上で、素直に自分の思いをお伝えできるようになりました。ありのままの今の私の姿を見ていただいて、何を感じていただけるかは、みなさん次第だと思います。私自身が心を打たれたサヤカをみなさんがどう感じてくださるか楽しみです。温かく見守っていただけるとうれしいです」

次の一歩にも期待したい。

だいやまーく牧 元一(まき・もとかず) 編集局デジタル編集部専門委員。芸能取材歴30年以上。現在は主にテレビやラジオを担当。

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