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ソフトバンク・松本裕が"守護神奪取"宣言「リリーフをやるからには9回を目指したい」理想はサファテ氏

[ 2024年12月9日 05:00 ]

<ソフトバンク> 北九州市内でトークショーを行う松本裕 (撮影・成瀬 徹)
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"キング・オブ・クローザー"へ上り詰める。ソフトバンクの松本裕樹投手(28)が8日、北九州市内で開催されたトークショーに出演し、"守護神奪取"を掲げた。今季はロベルト・オスナ投手(29)の不在時に代役を任され14セーブをマーク。球速160キロ到達を掲げるとともに、球団OBでNPB通算234セーブを挙げたデニス・サファテ氏のような圧倒的な存在を目指すと語った。

さらなる高みを目指し、松本裕が守護神の座に挑む。今季はオスナ不在時に代役で14セーブを挙げた。「リリーフをやるからには9回を目指したい」。トークショーではライバルを問われるとオスナを指名し、強い意欲をみせた。

理想として思い描いているのが"キング・オブ・クローザー"の異名を取ったデニス・サファテ氏の姿だという。ソフトバンクでは2017年に日本記録の54セーブを挙げ、15〜17年に3年連続でセーブ王に輝いた。14〜17年には4年連続で60試合以上に登板。味方に安心感、敵に絶望感を与える存在だった。

「後ろを投げれば投げるほど、そういうものは必要だと思っているので。あの時は本当に出れば勝つというぐらいのイメージだった。目指してやっていきたいと思います。シーズン中にけがをせずに結果をしっかり残して、他のチームからも認められるような選手になりたい」

そのために進化を目指す。「ここ何年かは球速が上がってきている。目指しているところではあるので、来年チャレンジしていきたい」と160キロの大台も狙っていく。今季は自己最速の159キロを記録。ファンが名付けた"ブチギレストレート"のニックネームを「何かしらが付くのはいいこと」と歓迎しており、キレ味のある直球に磨きをかけていくつもりだ。

9月上旬に右肩痛で離脱を余儀なくされたが、順調に回復してきている。今月中旬にもキャッチボールを再開する予定だ。来春キャンプは中盤まで独自調整ができる「S組」に指名されている。「今年も開幕に合わせてくれと言われていて、その取り組みが評価されたところもあると思う。そこはうれしく思います。だからこそ結果だけはしっかり出さなきゃいけないと思っています」。万全の状態で来季の開幕を迎えるつもりだ。

今季は故障離脱がありながら2年連続で50試合登板をクリア。5月中旬まで19試合に登板して自責点1と圧倒的な投球もみせた。9回を任される存在を目指し、サファテ氏のようにシーズンを通してフル回転する活躍を目指す。 (木下 大一)

しろまる...松本裕が憧れるサファテ氏は日本でのキャリアを広島で始めた。来日1年目の11年に35セーブ(S)を記録。13年には西武に在籍し、14年からソフトバンクでプレーした。15年に41S、16年に43S、17年にNPB歴代最多の54Sを挙げ、3年連続で最多セーブのタイトルを獲得。17年はMVP、正力松太郎賞にも輝いた。18年4月に右股関節を手術して以降は1軍登板がなく、21年限りで引退した。

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