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高野連が今夏甲子園で午前、夕方の2部制導入 一日3試合日のみで試験 酷暑対策による継続試合導入も

[ 2024年4月19日 17:30 ]

阪神甲子園球場
Photo By スポニチ

日本高校野球連盟連は19日、大阪市内で選手権大会の第2回運営委員会を開き、今夏の第106回全国高校野球選手権大会で「午前の部」と「夕方の部」に試合を分ける2部制の導入を発表した。

気温の上がる昼の時間帯での開催を避けて試合開始時間を午前と夕に分ける2部制導入は、熱中症対策の一環として検討されてきた。実施日を一日の試合数が3試合の日に限定し、試験的に導入する。

第1日は開会式を従来より30分早める形で8時30分から開始。第1試合は10時開始予定で、第2試合は16時からとなる。第2、3日は第1試合が8時、第2試合が10時35分開始予定で、午後の部の第3試合は17時からとなる。なお第1日は13時半、第2、3日は14時半で試合が終了していない場合、原則として継続試合となり、翌日17時から再開される。入場券についても、それぞれの部で発売されることも決まった。

さらなる選手の体調管理への取り組みも発表された。前回大会では気温があまり上がっていない中で行われる第1試合で足がつるなど、熱中症の症状を発症する選手が散見された。高野連は専門家から、早朝の起床で朝食を十分に摂っておらず、低栄養によって発症するケースがあるとの助言を受け、第1試合に出場する2校に試合前に補食を提供することを決めた。

2部制については、同連盟が将来的な導入を含めて検討することを22年7月に発表していた。昨夏の甲子園大会では「多数のお客さんを安全に入れ替えるためには、かなりの時間の確保が必要になる。現状では入れ替え時間を確保することが難しかった」との理由で導入を断念していた。

高校野球における熱中症対策は喫緊の課題で、昨夏の甲子園大会から5回終了時に選手の身体の冷却や水分補給などを目的に10分間の「クーリングタイム」が導入された。昨夏に続いて、新たな酷暑対策が実施されることが決まった。

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