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ロッテ・ポランコの好調に外せない「ネフタリ先生」加入 守備も好影響「リズムが良くなる」

[ 2024年4月19日 08:00 ]

ソト(左)とハイタッチするポランコ
Photo By スポニチ

来日3年目、ロッテ移籍2年目を迎えた昨季のパ・リーグ本塁打王ポランコが元気だ。今季1号は12日の楽天戦で開幕から44打席目と遅く、「僕はパワーのない選手なのかなってちょっと思ったりしたけど、1本出て安心したよ」と話して報道陣を笑わせたが、18日までの16試合中15試合に出場し、58打数17安打で打率・293、2本塁打。昨年4月の打率・132、1本塁打と比べると雲泥の差だ。

スロースターターのポランコが春先から好調な要因はいくつかある。一つは複数年契約を結んだこと。外国人選手は複数年契約の1年目は働かないと言われたりもするが、真面目な性格の彼には当てはまらない。むしろ昨季以上にモチベーションが高く、相当張り切ってオフのトレーニングに励んだようだ。もちろん、日本の野球に慣れてきたことも一つの要因。そして一番大きいのはソトが加入したことではないだろうか。

昨年、ロッテの外国人野手はポランコ1人だけ。「チームの勝利に貢献したい」と強く願い、自分が長打を求められていることを強く自覚し、それがマイナスに作用することもあった。しかし、18、19年のセ・リーグ本塁打王のソトが加わり、その前後の打順を打つことで"つなぐ意識"や"返す意識"で打席に入ることができる。さらに相手投手の警戒が分散するメリットもある。

また、昨季は指名打者での出場が108試合と大半を占めていたが、今季はソトとの兼ね合いで、指名打者での起用は5試合のみ、左翼手での出場が早くも昨季に並ぶ10試合となっている。守備の評価は決して高くはないが、吉井監督は「去年から思ってたけど、そんな評判ほど下手くそではない」と言い、本人も「今まで自分の野球人生は、ずっと守って打ってきたので、その方がリズムが良くなる」と明言。試合前練習で外野ノックを受けた後、自主的にフリー打撃の打球を追うなど意欲的に取り組み、守備からのリズムを打撃の好結果につなげている。

35歳のソトも開幕2戦目から15試合連続安打を放つなど、ここまで打率・317と期待通りの活躍ぶり。開幕投手を務めた小島がソトを「ネフタリ先生」と呼び、打者視点での助言を求めるなど、チーム全体に好影響を与える存在にもなりつつある。同じ外国人野手として互いにライバル意識もあるだろう。それも相乗効果となり、さらに若手への刺激となれば...。そんな期待をするのはちょっと早すぎるだろうか。(ロッテ担当・大内 辰祐)

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