薬剤耐性菌感染症

詳細
IASR-logo

カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(carbapenem-resistant Enterobacteriaceae: CRE)病原体サーベイランス, 2017年

(IASR Vol. 39 p162-163: 2018年9月号)

感染症法5類全数把握対象疾患であるカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(carbapenem-resistant Enterobacteriaceae: CRE)感染症は, 2017年3月に発出された通知(健感発0328第4号)により, 症例の届出があった際には医療機関に対し病原体の提出を求め, 地方衛生研究所等で試験検査を実施し, 結果を病原体検出情報システムに報告することとなっている。今回, 通知で原則実施とされている, PCR法による主要なカルバペネマーゼ遺伝子(IMP型, NDM型, KPC型, OXA-48型)の検出結果の概要を示す。

詳細
IASR-logo

東京都, 新潟県, 沖縄県におけるUSA300株による侵襲性MRSA感染症の乳児例

(IASR Vol. 39 p124-125: 2018年7月号)

耐性菌感染症でmethicillin resistant Staphylococcus aureus(MRSA)は, 分離頻度も高く, 疾病負荷が高い1)。米国では毒素のPanton Valentine Leukocidin(PVL)を産生するUSA300株の感染が多く問題となっているが, 国内での分離報告は稀である2-5)。国内での最初のUSA300株の検出は, 2007年に米国出生の乳児からの例が報告されている6)

  1. Elizabethkingia anophelisクラスターの調査, 2014〜2016-米国イリノイ州
  2. 多剤耐性Corynebacterium striatumによる弁輪部膿瘍を伴った感染性心内膜炎の1手術症例
  3. 感染症法に基づく薬剤耐性アシネトバクター感染症の届出状況, 2014年第38週〜2015年第53週
  4. NDM-5メタロ-β-ラクタマーゼ産生大腸菌ST410による国内感染事例
  5. 外科手術後患者における多剤耐性Corynebacterium striatumによる院内感染事例
  6. わが国で分離されるアシネトバクター属菌の分子疫学解析
  7. 海外帰国患者より多剤耐性アシネトバクターおよび多剤耐性緑膿菌が同時に検出された事例に関する報告
  8. 高槻市保健所管内X病院における多剤耐性緑膿菌分離症例の集積について
  9. <速報>腸内細菌科カルバペネマーゼ産生菌の検出に適したスクリーニング薬剤の検討
  10. 海外より来日した患者から検出されたNDM-1 メタロ- β- ラクタマーゼとOXA-181 カルバペネマーゼ等を同時に産生する広範囲抗菌薬耐性肺炎桿菌

2 / 11 ページ

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /