日本株「年度内の3万円復帰はない」と読む弱気派ストラテジスト2人の根拠

ダイヤモンド編集部
有料会員限定
記事をクリップ
URLをコピー
記事を印刷
Xでシェア
Facebookでシェア
はてなブックマークでシェア
LINEでシェア
noteでシェア
午後10時の日本経済#5Photo:JIJI

日経平均株価は3月上旬に2万5000円を割った。ウクライナ危機による一段の資源高や主要国の金融引き締め懸念が株価の足を引っ張った格好だ。弱気派のストラテジストは、徐々に進む経済活動再開を受けた株価の反騰を見込むも、2023年3月末に3万円を超えることはないとみる。特集『午後10時の日本経済 激変!為替・株価・物価』(全8回)の#5では、3万超えはないと判断した根拠に迫る。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋)

物価高と金融引き締めが
株価の足を引っ張る

日経平均株価は2021年9月末に3万円を割り込んで以来、大台を回復していない。それどころか、現在は2万7000円台で推移しており、3万円に遠く及ばない状態が続いている。

図表:日経平均株価の推移
拡大画像表示

ロシアのウクライナ侵攻で原油などエネルギー価格や小麦などの穀物価格が高騰したことに加え、日本以外の主要国の中央銀行が金融引き締めに向かい始め、世界経済の景気減速の懸念が高まったことが足を引っ張っている。

現に、IMF(国際通貨基金)は、4月19日に物価高と金融引き締めを理由に22年の世界経済の成長率見通しを0.8%引き下げ、3.8%とした。日本の22年の成長率見通しも2.4%と0.9%引き下げられた。

ダイヤモンド編集部は今回、今後の株価動向について、8人の株式ストラテジストに緊急アンケートを行い回答してもらった。23年3月末の予想株価が高い方の4人と低い方の4人に分けて結果を掲載する。#5ではまず、株価予想が低い方の4人のアンケート結果を掲載する。

4人のうち2人は、23年3月末までの高値が3万円未満だった。なぜ、3万円を超えないと予測しているのか。その根拠を次ページで解説していく。

記事一覧

予告

日本経済は「午後10時過ぎ」、加速する円安・株価・物価の行方を専門家32人が総力検証

2022年5月2日

#1

円安ピーク「5月」説と「12月」説が拮抗、為替のプロ7人がドル円相場を徹底分析

2022年5月2日

#2

劇的円安の元凶、日米「金利格差」拡大はいつまで続く?為替のプロ7人が総力予測

2022年5月3日

#3

円安スパイラル脱出の鍵は「原発再稼働」!?資源高騰で悪化する経済再建策を識者7人が提言

2022年5月4日

#4

原油価格「147ドル」の最高値更新はあるか、脱ロシアの急騰リスクを専門家3人が徹底検証

2022年5月5日

#5

日本株「年度内の3万円復帰はない」と読む弱気派ストラテジスト2人の根拠

2022年5月6日

#6

日本株は米利上げ加速でも3万円を超えていく!強気派ストラテジスト4人が描く復活シナリオ

2022年5月7日

#7

米国株は利上げ加速で「割安」に!?専門家3人が予測するNYダウ平均の行方

2022年5月8日

#8

日本の物価はどこまで上がる?経済成長率は?専門家11人が予想する日本経済の未来

2022年5月9日

あなたにおすすめ

特集

アクセスランキング

  • 最新
  • 昨日
  • 週間
  • 会員

最新記事

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /