FIRE経験者が教える「退職後も幸せな人」に共通する"4つのもの"...お金、健康、友達、あと1つは?
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長らく会社勤めをしてきて、50代になり、急に「そういえば、定年までもう少しなんだよなぁ」と不安になっている方はいないでしょうか。定年後の話題といえば、「老後資金2000万円問題」「年金の受け取りが65歳からに」、晩婚化に伴って「定年後も子どもの学費を心配しなくてはいけない」など、最近はお金の心配が増すような話ばかりです。本連載では2021年に40代で会社を辞め、一足先に"疑似定年退職"をした筆者が、会社を辞めたあと幸せに生きるためにはどうしたらいいのか、指針となる考え方や、準備すべきことを教えます。(作家・講演家 寺澤伸洋)
これから定年退職を迎える人に、FIRE経験者が伝えたいこと
ほんの十数年前までは「60歳で定年したら、退職金や年金で優雅に余生を過ごす」というライフプランが当たり前だったのに、今の50代を取り巻く状況は非常にシビアです。本記事を読んでいる方の中にも、「60歳以降、どういう人生を送ったらいいか分からない」「幸せに暮らすためには、仕事やお金をどうしたらいいのか」と不安に思い、悩んでいる方は多いと思います。
申し遅れましたが、私は現在47歳。灘高校・東京大学卒、日系企業を経て「GAFA」日本法人の1社で部長職を経験後、2021年にFIRE達成、会社を辞めました。いわば「40代で一足先に、擬似的に定年退職をしてしまった」ことになります。
定年後の幸せを考えるにあたって、なぜFIRE経験者がこの記事を書いているのか。それは、「ある程度のお金と人生設計を基に、定年より15年以上前に退職した」「早期退職するにあたり、自分の人生がどうあるべきかを退職前に考え抜いた」というプロセスが、これから定年退職される方が直面する課題の解決に密接に関係していると考えられるからです。
なおFIREとは、もともとFinancial Independence, Retire Earlyの頭文字をとった造語。これは、「若いうちから経済的安定を獲得し、早期退職をすることで、仕事ばかりの疲れた人生から脱却しよう」という人生設計のことで、2014年ごろからアメリカでブームになり、最近では日本でも20代や30代の若者を中心に急速に広まってきた考え方です。
私が退職するにあたって考えたことは、次の2つでした。
(1)退職後のお金のこと
(2)退職後の幸せについて
それぞれについて触れていきましょう。
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