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人民網日本語版>>中日フォーカス

40年間毎朝2時間人民日報を読む三潴正道教授
「人民日報は中国を理解し、中国語を勉強するのに最適」

人民網日本語版 2018年06月14日10:40

麗澤大学外国語学部客員教授の三潴正道氏(70)は、筆者に対面した際、「人民日報と同い年とはとても光栄だ」と、久しぶりに親戚にあった時のようにうれしそうに語った。人民日報が報じた。

1980年代初めから現在に至るまでの約40年、三潴教授、雨が降ろうが槍が降ろうが、毎朝5時に起きて2時間かけて人民日報に目を通しているという。また、「人民日報」から厳選した重要記事をさまざまな項目に分け、日本語に翻訳して収録した書籍を出版している。人民日報の記事を翻訳・編集したものを収録したその書籍は70冊以上もあった。

三潴式人民日報の読み方

取材に応じた麗澤大学外国語学部客員教授の三潴正道氏(70)(撮影・劉軍国)。

筆者はこのほど、三潴教授が暮らしている千葉県柏市の喫茶店で三潴教授を取材した。三潴教授は、出張に行くときのようにスーツケースを引き、布のカバンと皮のカバンを下げ、自身と人民日報の「縁」を示す様々な資料を持参してきた。

三潴教授の家庭と中国との縁は深く、曾祖父は中医学の専門家で、日本の有名大学の教授だった祖父と父親は中国との交流に積極的に従事していた。そんな家庭で育ったため、三潴教授は子供のころから中国文学が大好きで、小学5年生の時に中国の伝奇歴史小説「水滸伝」を読み終え、各登場人物のニックネームまでも覚えたという。大学時代は中国語を専攻し、中国の六朝時代(呉、東晋、宋、斉、梁、陳)の小説や元代(1271-1368年)の元曲を研究した。

初めて中国を訪問した1977年から現在に至るまで、三潴教授は中国を150回訪問した。三潴教授は80年代初め、通訳として日本政府代表団と共に訪中した。当時、中国語が上手だと思っていた三潴教授は、話し言葉と書き言葉の違いが分からないことに気付き、それ以来「人民日報」を読んでそれを勉強することにしたという。

その時から、三潴教授は現在に至るまでの約40年間、毎朝5時に起きて2時間かけて人民日報に目を通している。電子版の人民日報を読むこともできるが、三潴教授は今でも紙の人民日報を毎日読んでいる。日本で暮らしている三潴教授にとって、紙の人民日報を読むというのは簡単なことではなく、通常3-4日遅れで家に届く。

「人民日報のページ数は増え続けており、私が読み始めたころは4ページだったが、今では24ページにまで増えた」と三潴教授。

人民日報の記事を厳選して「必読!今、中国が面白い」出版

三潴教授はスーツケースから人民日報の記事を厳選して収録した「必読!今、中国が面白い」を十数冊取り出した。三潴教授は2001年から、人民日報の中から綺麗な写真を切り抜き、毎週関連のテーマの記事を選んで、日本語にして約1000字に翻訳・編集している。お正月とお盆の2週間以外は毎週1記事を翻訳し、毎年文章と画像をまとめて本にして、学校の教材にしている。

三潴教授は2007年から「必読!今、中国が面白い」シリーズを第11弾まで出版している(撮影・劉軍国)。

三潴教授は07年ごろ、人民日報では「反腐敗」の記事が増えたことに気づいた。「これは、中国共産党と中国政府に自己浄化能力があるということ。そして、人民日報の報道を通して、日本人に現代の中国の変化を客観的、かつ公正に理解してもらいたいと考えるようになった」と三潴教授。そのため、三潴教授は毎日、「人民日報」から3編の記事を厳選し、1ヶ月分の厳選記事90編から毎月8編を選出した。そして、年末に60編を厳選し、日本僑報社から「必読!今、中国が面白い」を出版している。同書は、中国の発展、変化、中国人の生活、感情を反映しており、日中両国の国民の相互理解を促進している。

「必読!今、中国が面白い」はすでにシリーズ第11弾が出版され、6月には第12弾が出版されるという。日本僑報社の段躍中編集長によると、「同書は出版されるたびに、日本で大きな反響を呼んでおり、NHKや朝日新聞、毎日新聞などの日本の主流メディアが紹介している。また、同書を教材や参考書として採用している大学や高校もある」という。

「人民日報が私の仕事と生活を変えた」

「人民日報は私の仕事や生活を根本的に変えてくれ、とても感謝している」。取材中、三潴教授は何度も人民日報に対する感謝の意を表した。

中日両国は一衣帯水の隣国であるものの、互いのことをよく知っているとは言えない。「中国で業務を展開している多くの企業は本当の中国を理解したいと思っているが、そのルートがないという理由で、私を訪ねてきた企業もある」。三潴教授は90年代、自身が毎日人民日報を読んでいることを知ったある日本の企業から、中国に派遣予定の社員に中国の状況を教えてほしいと頼まれた。三潴教授は、難しい内容であっても簡単な言葉を使い、中国について客観的かつ網羅的に知ることができるよう、それらの社員に中国の状況について教えた。三潴教授はこれまでに企業100社以上に招かれ、中国の状況について説明してきた。

三潴教授は、外国人が中国語を勉強したいと思っていたり、中国について理解したいと思っていたりするなら、真剣に人民日報を読むのが一番良い方法だと感じている。

三潴教授は、ハイレベルな翻訳人材を育成することは、両国の相互理解を促進し、両国の協力を強化するのに非常に重要であると感じており、日中翻訳活動推進協会(通称・「而立会」)を立ち上げ、これまでに約200人の翻訳者を育成してきた。三潴教授が学生に翻訳してもらっているのが人民日報で、テキスト「論説体中国語読解力養成講座」は、業界で好評を博している。

三潴教授は毎年、学生と共に視察のため中国を訪問している。学生らに本当の中国を知ってもらうため、訪中期間中は中国の都市にある胡同(伝統的な民家が建ち並ぶ細い路地)を見てもらう日を設けている。その日には、そこで会う地元の人と交流して、中国の一般市民の友好的で親切な態度に触れてもらい、中国に対する理解を深めてもらっている。

取材の最後に、人民日報70周年のお祝いの言葉を書いてほしいと頼むと、三潴教授は、「とても大事なことなので、じっくりと考えてから、お祝いの言葉を送りたい」と話した。そして3日後、人民日報の記事をまとめた書籍十数冊と、4ページにわたる祝福メッセージが送られて来た。(編集KN)

「人民網日本語版」2018年6月14日

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