今年の「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)に、最も売れた健康関連の商品は何なのだろう?地域によって、または男女では、人気商品にはどんな違いがあるのだろう?阿里健康(アリヘルス)はこのほど、「中国人健康商品消費傾向マップ」、「ダブル11男女健康消費人気マップ」を発表し、ショッピングサイト・天猫の「医薬館」の販売データを基に、ダブル11に人気となった商品を紹介した。国際商報が報じた。
地域によって大きく異なる人気商品
天猫医薬館の消費統計によると、健康関連の商品の売れ行きは、中国全土で共通性があり、購入した人が多く、売上高が最も多かったのはコンドーム、コンタクトレンズ、クコの実、血糖値関連用品、蜂蜜などだった。これらの商品は「国民健康関連必需品」と呼ばれている。
全国共通の人気商品のほか、地区によって異なる人気商品もあり、「中国人健康商品消費傾向マップ」は、中国の34の省・市・自治区・特別行政区の住民たちの消費傾向を明らかにしている。
天猫医薬の統計によると、生薬・阿膠の生産地である山東省の人々は地元経済に大きく寄与し、北京、上海、広州などの一線都市を除くと、同省の人々が最も地元の阿膠膏を購入している。華東地区の人々は「美容」に強い関心を示し、江蘇省、浙江省、上海市、福建省はホエイプロテイン、コラーゲン、グレープシードオイルなどの商品が最も人気の都市だった。美しいスタイル、スキンケア、老化予防などに気を使っており、江南(長江以南地方)は美女が多いという古くからの伝説が、ネット通販を通して確証された形だ。
中国南西地区に目を向けると、四川省、重慶市、雲南省では、関節の炎症や痛みに効くとされるグレコサミン系の商品が大人気となった。それらの地域は山地が多いため起伏が激しい地形で、加えて湿気が高い気候であることが主な原因だ。全域が高原である西蔵(チベット)自治区では、酸素発生器、酸素袋などの商品が特に人気になっている。西蔵自治区の友人の家に行き、そこで酸素発生器が使われていれば、それは天猫医薬館で購入したものかもしれない。
華南地区を見ると、広西チワン族自治区で特に人気だったのはお灸系の商品。海南省ではリュウマチの外用薬が人気となった。周囲が海で囲まれているため、湿気が高いことが原因の一つと考えられる。
購買力を見ると、ダブル11に健康のために最も惜しみなくお金を使ったのは上海、北京、杭州の人々だった。
男女で大きく異なる人気商品
天猫医薬館の統計によると、男性が最も注目しているのは筋肉で、プロテイン系で最も人気なのはホエイプロテイン。「ムキムキの筋肉」というのは多くの男性の夢で、この消費の傾向も、筋トレブームを側面から証明した形だ。
体の部位別に見ると、男性は特に肝臓に高い関心を示しており、肝臓保護のケア剤がよく売れているのを見ると、多くの人にとっては健康問題に警鐘を鳴らしているといえる。中国でも、脂肪肝、アルコール性肝臓障害、甲型肝炎、乙型肝炎、肝硬変などを患う人が年々増加し、そのほとんどが男性だ。
一方の女性が最も高い関心を示している部位は、目、肌、腸、肺、頸椎。例えば、「目」と関係のある商品で最も人気なのはカラーコンタクトや目薬だ。また、肌の弾力・はりを保つコラーゲン、腸を整え消化を促す酵素、肺機能を向上させるツバメの巣、頸椎の痛みを和らげる痛み止めなどが人気で、現代の女性は忙しい生活を送りながらも自分を大切にしている。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年11月21日
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