国防部(国防省)の楊宇軍報道官は3月31日の定例記者会見で「中国政府は国防法、予算法など法規の要請に厳格に従い、国防建設に関わる全ての支出を国防予算に組み込むとともに、全人代での審査を受けており、隠れた国防費の問題は存在しない」と表明した。
【記者】両会期間に2016年の中国の国防予算が対外公表された。中国には隠れた軍事費があり、ハイテク兵器の輸入費、軍事技術の開発費は国防予算に組み込まれておらず、実際の軍事費は公表された数字を上回るとの分析がある。これについてコメントは。
【楊宇軍報道官】2016年の国防費の重点には次のものがある。第1に、国防・軍隊改革を支えることに力を入れ、軍の簡素化と整備再編、戦力システムの最適化調整など改革課題の計画に沿った実施を確保する。第2に重要な安全分野の装備建設への投入を強化し、一部の旧式装備を淘汰し、軍の装備の高度化と世代交代を段階的に推進する。第3に質の高い新型軍事人材の整備を支える。第4に基層部隊の戦備訓練と活動・生活環境を改善する。第5に軍民融合の深い発展を推進し、国防動員と国境・沿岸防衛建設を力強く支える。中国政府は国防法、予算法など法規の要請に厳格に従い、国防建設に関わる全ての支出を国防予算に組み込むとともに、全人代での審査を受けており、隠れた国防費の問題は存在しない。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年4月1日