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2025年07月06日

ポジティブな歌詞しかない


NHKの朝の番組「あさイチ」に佐野元春が生出演した
ということで、Twitter(現:X)が賑わってました。

私はまだその番組を観てないのですが、
彼の容姿や所作や発言を賞賛する投稿で溢れ、
はたまた矢野顕子は、
佐野元春はバナナを必須としている、昔から。うふっ。
みたいな投稿をしてて、なかなかに盛り上がっております。

佐野元春についての私の記憶。
最初は、深夜放送で聴いた「アンジェリーナ」。
アレンジが強烈に焼きつきました。特に冒頭ですね。
当時はカラオケってまだ巷になかったと思うけど、この曲、歌えたな ww。
とはいえ、アルバムはたしか、レンタルで1枚聴いたくらいな感じ。
コンサートに行くこともなかった。
されど、佐野元春はすこぶるカッコいい!
みたいなラベリングは私の中にもありました。
気が向いた時は、ラジオ番組も聞いたような。
カッコ良すぎて接近する気になれなかったのかもしれません。

で、先日読んだ本『佐橋佳幸の仕事 EN』の中に
佐野元春との仕事、
そして佐野元春とのトークセッションが
載っていて、
待てよ!ちょっと私は佐野元春についての認識を新たにする必要があるな、
と思っていた矢先のこのセケンの盛り上がり。

そうやって、おぼろげだった私の中の佐野元春像がくっきりとしてきて、
興味が湧いて、ネットで検索してあれこれを読んだ。
(ここでサブスクとかに入っていたら音楽も聴いただろう)
プライベートは公開しない主義であるらしいが、
どうやら苦難を強いられるような生い立ちでもなく、
挫折のストーリーみたいなのが漏れ聞こえてくるでもなし。
で、Twitter の投稿のなかに
「ポジティブな歌詞しかない」というのを複数みた。

なるほど。
作品は内面を吐露するようなものでは決してなく、
社会を切り取って希望を必ず乗せた歌詞。
ビートを前面に打ち出したサウンド。
完璧なセルフプロデュース。完璧に佐野元春を演じる。
素晴らしいではないか!

話は飛ぶが、
名のない人がブログやSNSで愚痴や嘆きを綴っているのをよく目にする。
私のここのブログだって、ポジティブなことで埋め尽くされているワケではない。
どこから見てもポジティブ!
という像をセカイに示している人には、
強力な伴走者が居るに違いない。
それは果たして、
その人がたまたま幸運でそういう人(人々)を得ることができたのか?
それとも、
そういう関係を他者と結ぶことができる術を体得しているのか?
どっちなんだろうな ???

これわかったら、セカイから孤独に嘆くひとを大幅に減らせる気がするけど...... ?

そして自分が掲げた今日のブログのタイトルに戻るけど、
私も、希望が全くないうたは書かないしそもそも歌いたくもない。
でも、現実の中には、いまは希望を見出すなんてとうていできない、
というときもある。
なので、現実をビートで引っ張りながら写実するような曲はある。
" 在る " のにそれを否定したり無視したりするような歌詞こそ
絶望的だと思うから。

セカイには色んな表現があるのがいいと思う。
佐野元春みたいにカッコいいの極致、みたいなのはそういう人に任せて、
そうじゃない表現をやっていこう。
とてつもない数の人に聴いてもらえなくてもいいけど、
続けていいってセカイが思ってくれてるかも、
と思えるくらいの数の人に聴いて欲しいな。

ずっと続けたい、というおもいを、正直に出していかなくては!

* * *

今日も読みにきてくださりありがとうございます!

話題の7月5日は、まぁなんとか乗りきったみたいだけど、
見方によっては不安でいっぱいな今日このごろ。
でもそういうのに押し潰されてしまったら、
何も起きなくても心配っていうヤツに打ちのめされてしまうな。

不調な日が結構多いけど、なんとかやっていきましょう。
うれしいことも、あるから。
日曜で仕事休みの人も、そうじゃない人も、
キレイな夕陽を眺めるちょっとした時間がありますように。

ではまた〜。



タグ:佐野元春
posted by Ackey at 07:09| 音楽

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