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2025年01月30日

自分の解像度で生きる


坂元裕二脚本・塚原あゆ子監督の映画「1ST KISS」が制作されていることは
もうずいぶん前から発表されていた。
封切り日は2月7日だ。手帳にも書いてある。

一昨日だったか?
坂元氏ご本人が発信している唯一の媒体だ、という理由で
ほぼそれを見るためだけにログインしている Insta で
映画の公開に先駆けてシナリオ本が発売されることが
ストーリーズに投稿されていた。

読まねば!

映画と脚本を、どちらを先に味わうか、
通常なら悩むところなんだけど、
これについては、迷わず、脚本を先に読むと即決。

昨日、スタジオに行く前に神戸三宮にある大手の書店へ。
ホントは個人店に買いに行こうとしてたんだけど、
生活のあれこれをやってるうちにどんどん時間が経過してしまって。
大手書店には検索機があって、
欲しい本の在庫があるか、
ある場合は、どのフロアのどの棚にあるか、印字した紙を手に自力で探せるようになっている。
実に味気ない(笑)。
ネット社会の縮図のようだ。
短時間でパパッと買いたい、という昨日みたいな場面では助かるけど、
そうやって、タイパ・コスパで生きて、行き着くトコロは...。
などなどに言及すると、また、読みにきてくれる人を減らすことになってしまうかも。

ということで、すぐさま手に取ることができたんだけど、
字が大きい、シナリオなんで、隙間がいっぱい。
これで1,870円か〜。結構大きいからまた自宅のスペースを圧迫するな。
でも仕方ない。買うか。
すぐ読んで、明日売りにいったら、一体いくらで売れるんだろう?
などなど思いつつ購入。
練習終えて、帰宅して、読み始めて、途中で寝て、また目が覚めて続きを読んで。
そして、たまらず文を書いている、というのが今。

おはようございます。
(この少し先までは早朝に書いて、途中、間あいて続き書きました)

* *

こっからの文は、これから読むとか映画観るとかの方々に読んでもらっても、
差し障りないように、と心がけて書きますので、なにとぞ。

たぶん私が一貫して坂元氏の脚本の好きなトコのひとつが、
ちょっとそれ、たいていの人は、思ってても口に出さないよね、
というようなセリフが飛び出してくるところ。

坂元氏の作品は多くの人に受け入れられているし、
それだけじゃなくてファンも多い様子。
オマケに受賞歴もあれこれ。
つまり、全然異端じゃないってことだ。

ゆるされている。

読み進むうちにムクムクと私の頭の中に姿を現した言葉が
今日の blog のタイトルだ。

* *

まぁ、別に今に始まったことではないが、
結構生きることに行き詰まっている。
うたを創って表現することが自分にいちばんフィットしているな
と思っているものの、
生きるためのお金を手っ取り早く(?)得るために、
三十余年、大半を派遣という雇用形態で、四十余の派遣先で働いた。
その際の自分なりのスローガンは
「自分を殺せ」。

『御上先生』というドラマに「霞が関文学」っていう言葉が何度か出てきて、
そこで働いたことあるので深く頷いた。
それがわかりやすい例だけど、
どのコミュニティーにも、その中の型や慣習や文化みたいなのがあって、
まずはそれを察知して適応することが、
そこで滞りなく日々の業務をこなすうえでのポイント。

でまぁ、仕事している間に押し殺している自分を
解放する時空があればバランス取れるワケなんだけど、
仕事以外の自分の環境も、人生の時どきで大きく異なる。
様々なシチュエーションを経験した。

で、近年。
介護で仕事を辞めざるをえなくなる
→自分崩壊して介護から離脱
→もう残り時間も限られているので、やりたかったことに振り切る
→思うように進むワケでもない
というのがざっくり今。

* *

この作品はあるカップルの話で。
松たか子演じる女性は、好きなことが仕事になっている。
その夫となった人は、古生物学を研究してたけど、結婚にあたり別の職業を選択する。
このお話のなかでは、彼がそうしたことによる苦悩は描かれていない。

結局この作品は、好きになった同士の関係を描いていると思うけど、
そういう本筋からではなくて、
双方が発する相手に対しての言葉とか、アクションとかが、
それぞれ自分の感性を疑ってない生き方をしていることが感じ取れて、
そこから私のなかに、この blog のタイトルが立ち上がってきた。

細部を文章化しようと思うとまた
この文も公開に至らずにPCの藻屑になってしまうので、
ハンパだけどアップしておきます。

* * *

今日も読みにきてくださりありがとうございます!

無理は結局いくら積み上げても無理でしかないし、
無理のタワーはいつか崩壊する。
あれこれ決めつけないで、なんとかやっていこうと思っています。

今日もうれしいことひとつ、見つけられますように。

ではまた〜♪




*映画「ファーストキス」公式サイト

*「ファーストキス」シナリオブック

posted by Ackey at 14:18| 読んだ本について つらつら

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