2025年7月8日掲載
中部支部2025年支部年会(静岡)開催報告
中部支部2025年年会(静岡)報告 2025年6月21日(土)に,静岡大学静岡キャンパスにて,中部支部総会および研究発表会(シンポジウム,一般講演)を開催し,6月22日(日)に瀬戸川帯南部の超塩基性-塩基性岩類の産状を視察する巡検を行った.以下にその内容を報告する.(共催:日本応用地質学会中部支部;後援:静岡大学)
1.総会(参加者20名,議決権行使書提出者33名,委任状提出者3名で,定足数24名で総会は成立)
2.研究発表会(参加者計 44名:正会員 28名,学生会員 16名,非会員 24名)
2-1.シンポジウム『マントル物質研究の最前線』 13:00–16:00
趣旨:地球内部の主要な構成層であるマントルは,地球表層から深部に至るダイナミクスを支える領域である.マントル物質の化学組成や物性,流体との相互作用を理解することは,対流や物質移動のメカニズムを理解する上で欠かせない知見をもたらす.近年,高圧実験やオフィオライト・高圧変成岩類から得られるデータの蓄積が進み,マントル物質研究は飛躍的に進展している.本シンポジウムでは,「マントル物質研究の最前線」をテーマに掲げ,岩石学・地球化学・構造地質学などの分野から最先端の成果を取り上げる.これにより,マントル内部における物質循環や動的プロセスの最新知見を共有するとともに,異分野間の対話を通じて統合的な理解の深化と新たな研究の展開を目指す.
2-2.一般講演(口頭発表)
4名の会員が口頭発表を行った.
2-3.一般講演(ポスター発表) コアタイム 16:30–17:30
計14件の多様な内容のポスター発表(P-1〜P-14)がなされた.
以下の学生会員による発表を優秀発表賞として表彰された.
外山和也, 出口琢磨,宮田佳奈,徳川聡,二村康平,延原香穂,松本拓己,上山拓馬,原田藍生,塚脇遼,檜垣悠斗,窪田虎太朗 (順不同 敬省略)
3.巡検:瀬戸川帯南部の超塩基性-塩基性岩類の産状
3-1.内容:静岡県中・南部,四万十付加体南帯に属する瀬戸川帯の南部に分布する超塩基性-塩基性岩複合岩体の産状と,その周辺の地層との関連性についての観察を主目的とした一日コースの巡検を実施した.参加者数は32名であった.
3-2.案内者:狩野謙一(静岡大)・諸橋良(ふじのくに防災フェロー)・平内健一(静岡大)
3-3.行程
※(注記)CPD参加証明書:研究発表会及び巡検に参加した7名の技術士の方々にCPD参加証明書を発行した.
2025年2月7日掲載 4.22,6.11,6.16更新
日本地質学会中部支部2025年支部年会開催のお知らせ
日本地質学会中部支部では下記のとおり2025年支部年会を開催します.あわせて研究発表会(シンポジウム,一般講演),懇親会,および巡検を行いますので,皆様ぜひご参加をご検討くださいください.
会場:静岡大学静岡キャンパス
日付:2025年6月21日(土),6月22日(日)
参加要件:日本地質学会会員または日本応用地質学会員であること.
参加登録方法:参加登録のウェブサイト(https://forms.gle/zUSJ3kiC5mH8K34V8)にご記入下さい(ログインにはGoogleアカウントが必要となります).
プログラム・講演要旨集のダウンロードはこちら NEW 6.16
6月21日(土)
6月22日(日)
※(注記)シンポジウム『マントル物質研究の最前線』
趣旨:地球内部の主要な構成層であるマントルは,地球表層から深部に至るダイナミクスを支える領域である.マントル物質の化学組成や物性,流体との相互作用を理解することは,対流や物質移動のメカニズムを理解する上で欠かせない知見をもたらす.近年,高圧実験やオフィオライト・高圧変成岩類から得られるデータの蓄積が進み,マントル物質研究は飛躍的に進展している.本シンポジウムでは,「マントル物質研究の最前線」をテーマに掲げ,岩石学・地球化学・構造地質学などの分野から最先端の成果を取り上げる.これにより,マントル内部における物質循環や動的プロセスの最新知見を共有するとともに,異分野間の対話を通じて統合的な理解の深化と新たな研究の展開を目指す.
会場:静岡大学静岡キャンパス
参加費:1,000円(総会のみは無料,大学院生・学部生は無料)
参加要件:日本地質学会会員または日本応用地質学会会員であること.
参加登録:5月30日(金)までにgoogle forms(https://forms.gle/zUSJ3kiC5mH8K34V8)を通じて行ってください.google formsにログインするには,Googleアカウントが必要です.
※(注記)一般講演(口頭発表:15:30〜16:30)
一般講演については,最大4件程度を受け付けます.受付順となりますので,発表を希望される方は早めに登録をお願いいたします.
口頭発表は,対面のみで行い,各講演15分を予定しています(発表12分,質疑応答3分).
※(注記)一般講演(ポスター発表:コアタイム16:30〜17:30)
ポスター掲示時間:10:30〜17:30
ポスターボードのサイズ:縦175 cm,横115 cm
学生・院生の一般講演(口頭発表・ポスターとも)は優秀発表賞の審査の対象となりますので,ふるってご参加ください.
講演要旨:
CPD:地質技術者への継続教育の一環として,大会参加者・発表者へCPD単位を発行します.大会参加と口頭発表の参加証明書は,参加日以降にメールにて送付予定です.
【CPD単位】
懇親会(17:45〜19:30)
懇親会は静岡大学生協(第1食堂)で行います.懇親会費は一般5500円,大学院生・学部生は3000円となります.
2024年7月23日掲載
中部支部2024年年会(富山)報告
中部支部2024年年会(富山)報告 2024年6月22日(土)に,富山大学五福キャンパスにて,中部支部総会および研究発表会(シンポジウム,一般講演)を開催し,6月23日(日)に能登半島地震に伴う地変を視察する巡検を行った.以下にその内容を報告する.(共催:日本応用地質学会中部支部;後援:立山黒部ジオパーク協会,富山応用地質研究会)
1.総会(参加者22名,議決権行使書提出者14名,委任状提出者27名で,定足数25名で総会は成立)
2.研究発表会(参加者計 76名:正会員 40名,学生会員 12名,非会員 24名)
2-1.シンポジウム『令和6(2024)年能登半島地震とその被害』 13:00–16:00
趣旨:令和6年能登半島地震では,大規模な海岸隆起や斜面崩壊などが発生し,能登半島北部から中部を中心に大きな被害がもたらされた.また,石川,富山,新潟などでは液状化による被害,日本海沿岸の広い範囲では津波による被害を受けた.本シンポジウムでは,地震発生以降,緊急調査や救援活動などを行なっている5名の専門家から現地の状況等を紹介いただき(各25分),その後の総合討論と併せて能登半島地震の特徴や被害の状況について知る機会とした.
※(注記)安江健一(富山大):趣旨説明
※(注記)総合討論
2-2.一般講演(口頭発表) 16:10–16:40
2名の会員が,令和6年能登半島地震に関わる口頭発表(O-1〜O-2)を行った.
2-3.一般講演(ポスター発表) コアタイム 16:45–17:45
計18件の多様な内容のポスター発表(P-1〜P-18)がなされた.学生会員6名(松粼茜氏,松山和樹氏,大嶋俊介氏,奥脇健生氏,井上 創氏,及び荻野俊右氏)に,中部支部長より発表賞が授与された.
3.巡検:能登半島地震に伴う地変の視察
3-1.内容:富山市から石川県輪島市門前町(能登半島西岸)までのルートで,令和6年能登半島地震に伴う地変と地質露頭の現状を視察した.参加者数38名.ほぼ一日中雨模様であったが,鹿磯漁港で短時間雨が上がり,集合写真を撮ることができた.
3-2.案内者:安江健一・立石 良・大藤 茂(富山大)
3-3.行程
7:45 富山駅北口集合---8:00 富山駅北口出発---8:50〜9:10 富山県氷見市内で液状化による道路や家屋の被害状況を視察---9:10〜10:30 能越自動車道の被害状況を視察しながら,能登半島西岸,石川県羽咋郡志賀町富来領家町へ移動---10:45〜10:55 道の駅「とぎ海街道」で休憩---11:20〜11:35 門前町琴ヶ浜で黒島火山岩類(約8Ma)の崩落現場と海底の隆起を視察---11:50〜12:10 門前町黒島漁港で海底の隆起を視察---12:15〜12:35 道の駅「赤神」で昼食---12:45〜13:10 門前町鹿磯漁港で海底の隆起を視察---13:10〜15:00 邑知低地帯を経由して氷見へ---15:00〜15:20 道の駅「氷見(番屋街)」で休憩---16:15 富山駅北口で参加者の一部下車---16:30 富山大学五福キャンパスで解散
※(注記)CPD参加証明書:研究発表会及び巡検に参加した16名の技術士の方々にCPD参加証明書を発行した.
2024年4月22日掲載 4.30, 5.15,5.31追加
日本地質学会中部支部2024年支部年会開催のお知らせ
追加情報(5/31追加)
追加情報(5/15追加)
日本地質学会中部支部では下記のとおり2024年支部年会を開催します.あわせて研究発表会(シンポジウム,一般講演),懇親会,および巡検を行いますので,皆様ぜひご参加ください.
共催:日本応用地質学会中部支部,後援:立山黒部ジオパーク協会・富山応用地質研究会
日時:2024年6月22日(土)・23日(日)
6月22日(土)
6月23日(日)
会場:富山大学五福キャンパス
参加費:2000円(総会のみは無料,大学院生・学部生は1000円 参加者数が多い場合は値下げを検討します)
事前登録:6月13日(木)までにgoogle forms(https://forms.gle/xf9RJgkNPkfo1v1B9)にて参加登録・発表申し込みをしてください.巡検(6月23日)に参加する方は5月31日(金)までに登録してください(後述).
※(注記)シンポジウム『令和6年能登半島地震とその被害』13:00-15:30
趣旨:令和6年能登半島地震では,大規模な海岸隆起や斜面崩壊などが発生し,能登半島北部から中部を中心に大きな被害がもたらされた.また,石川,富山,新潟などでは液状化による被害,日本海沿岸の広い範囲では津波による被害を受けた.本シンポジウムでは,地震発生以降,緊急調査や救援活動などを行なっている専門家から現地の状況等を紹介いただき,能登半島地震の特徴や被害の状況について知る機会とする.
※(注記)一般講演(口頭発表)15:40〜16:40
※(注記)一般講演(ポスター発表)コアタイム16:45〜17:45
講演要旨:
ポスター:ポスターボードのサイズは,幅120cm・高さ180cmです.(ご要望がありましたら,安江までご連絡ください.)
地質技術者への継続教育の一環として,大会参加者・発表者・巡検参加者へCPD単位を発行します.参加証明書は,参加日以降にメールにて送付予定です.
【CPD単位】
懇親会を富山大学五福キャンパス内で行う予定です.懇親会費は一般5000円,大学院生・学部生は3000円を予定しています.
日時:6月23日(日)8:00〜16:30(予定)
内容:富山市から石川県輪島市門前町(能登半島西岸)までのルートで,令和6年能登半島地震に伴う地変と地質露頭の現状を視察する.
案内者:安江健一・立石 良(富山大学)
問合せ:安江健一(富山大学)toyama-geo[at]sus.u-toyama.ac.jp ※(注記)[at]を@マークにして送信してください
参加費:1人5,000円程度(参加人数によって若干の変更があります)
大まかな予定は,8:00富山駅北口→巡検(貸切バス)→16:30富山駅です.
昼食は各自ご準備願います.
参加希望者はgoogle forms (https://forms.gle/xf9RJgkNPkfo1v1B9)にて5月31日(金)までに参加登録をしてください.
定員:27名→37名(先着順受付)
※(注記)参加希望者多数により定員を増加しましたが,増加した定員にも達しました.キャンセル待ちをご希望の方は,google forms(https://forms.gle/xf9RJgkNPkfo1v1B9)へご登録ください.
【旅行企画・実施】中部観光株式会社 観光庁長官登録旅行業 第1884号
2024年4月19日掲載
応用地質学会中部支部 令和6年度講演会のご案内
地質学会中部支部と提携しております応用地質学会中部支部より, イベントの案内を頂きました. ご興味のある方は,是非ご参加ください.よろしくお願いします.
詳細はこちらかもご覧いただけます
会場:名城大学天白キャンパス R2-261(多目的室)
※(注記)Zoomによるオンラインとの併用開催
日時:令和6年5月22日(水)
14:30〜15:45:講演会
15:50〜16:50:能登半島地震災害調査報告会
17:00〜:意見交換会(名城大学生協施設「グラン亭」)
演題: 『流体が駆動する能登半島北東部の群発地震と令和6年能登半島地震』
金沢大学理工研究域地球社会基盤学系 教授 平松 良浩様 (※(注記)Webで講演予定)
CPD:2.25h予定 (希望者に証明書を発行します)
参加費 :無料
意見交換会:4000円 ※(注記)参加費のお支払いは当日会場受付時にお願いいたします。
申込方法:以下のWebフォームよりお申し込みをお願いいたします。
https://forms.gle/asnRjqk3rKjHsoSN8
※(注記)日本応用地質学会 中部支部会員の方は、13:30から開催される総会の参加可否確認のため、 別途ご案内したご連絡フォームよりお申込みください。
申込締切日:令和6年5月7日(火)
問い合わせ先:サンコーコンサルタント(株)名古屋支店
日本応用地質学会 中部支部事務局 赤嶺
Email: jges7chubu[at]gmail.com ※(注記)[at]を@マークにして送信してください.
TEL:052-228-6132 FAX:052-223-6238