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【総評】
今年の応募総数は432点,昨年の2倍以上の応募数となり,レベルの高いコンテストとなりました.伝統ある日本地質学会の専門家によって評価されることが腕試しとしては最高の場と考え,挑戦する応募者が増えたためでしょうか.
入選した12作品中,6点がスマホのカメラで撮影したものでした.1200万画素のスマホならばA4判の印刷でも遜色ありません.高価なカメラでなくとも,着眼点の良さと機動力がスマホの武器となります.いっぽうミラーレス一眼などでは,対象をよく理解した上で,撮影の時間帯・撮影位置・構図などを綿密に計算し,撮影後の画像処理も丹念になされたレベルの高い作品が上位となりました.
応募作品を眺め,講評を書くために関連するサイトを調べていると,自分でも行ってみたい,見てみたいと思わせる作品が多数ありました.読者の皆様も作品を眺め,解説を読み,ジオの世界をお楽しみ下さい.なお5月13日〜25日には東京・上野公園のパークスギャラリーにて入選作品の写真展が開催されます.ぜひお越しください.
審査委員長 白尾元理(写真家・日本地質学会会員)
惑星地球フォトコンテスト第16回入選作品展示会
<東京パークスギャラリー>
日程:2025年5月13日(火) 午後〜 5月25日(日)14時まで
場所:東京パークスギャラリー(上野グリンサロン内)(台東区上野公園 JR上野駅 公園改札出てすぐ)入場無料,どなたでもお気軽にお立ち寄り下さい.
<佐川地質館>
展示中:〜2026年春頃まで継続して展示予定です!
場所:佐川地質館(高知県高岡郡佐川町甲360番地)
時を閉じ込めた青の世界
写真:ジェシー
悠久の時を経て創り出された氷河の洞窟....(講評や大きな画像はこちら)
朝日を浴びて
写真:芝粼静雄
地震による海底地すべりでできたと考えられる欄間石や蜂の巣状の穴がみられます...(講評や大きな画像はこちら)
異空間
写真:徳富 豊
世界最大級のカルデラとも言われる阿蘇山の火映と天の川を捉えた一枚です....(講評や大きな画像はこちら)
エメラルドブルーの波蝕甌穴群
写真:伊藤裕也
夕暮れの海岸.岩場に空いた丸い穴々の不思議さと,エメラルドブルーの色が印象的でした.....(講評や大きな画像はこちら)
白亜紀末の断崖
写真:佐藤峰南
シェラン島の東海岸に見られる白亜紀/古第三紀境界の模式地....(講評や大きな画像はこちら)
稜線の美しさがまぶしい開聞岳と時々枕崎線
写真:水口和史
成層火山である開聞岳の昔の噴火ではコラと呼ばれる火山噴出物が薩摩半島南部に堆積した....(講評や大きな画像はこちら)
静寂が語る大地の悪戯
写真:丸山舞
アイシポップ川を降っていくと水流が突然消え,静寂の美しいゴルジュが現れます....(講評や大きな画像はこちら)
5億5000万年前のデルタ
写真:福山康太
「東南アジア初のジオパーク」そのフレーズに惹かれ,バックパックでマレーシアのランカウイ島に行ってきました.....(講評や大きな画像はこちら)
四倉海岸の砂絵
写真:志賀敏広
いわき市四倉町にある四倉海岸で見た砂模様です....(講評や大きな画像はこちら)
雪化粧したフォッサマグナ
写真:名知典之
上空から見たフォッサマグナは,妙高山,黒姫山など個性的な山々や,野尻湖など複雑な地形に富んでいました....(講評や大きな画像はこちら)
危峡を貫く
写真:矢粼 煌
吉野川の水蝕や背斜構造,微褶曲や石英脈群,堆積構造が失われた部分など様々な特徴が見られる小歩危峡,「歩危」は古語で川沿いの崖を意味する言葉です....(講評や大きな画像はこちら)
長い時間をかけた鍾乳石
写真:田中孝樹
修学旅行で鍾乳洞に入った時の写真です.....(講評や大きな画像はこちら)
* タイトル等をクリックすると各作品画像がご覧いただけます(準備中).
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