モルディブでの生活もなんだかんだで
残り1ヶ月を切ってしまいました。
やはりシリアと比べてしまうとどうしても愛着は沸かず、日本でバタバタしてるうちに突然来させられてしまったこの外周5キロの狭くるしい島。当初は
何の未練もなく帰国することになるんだろうなぁ、などと思ってはいましたが、やはりそれなりの期間を過ごせばそれなりに思い入れる部分はあるものです。
とはいえ、どうしてもシゴト面でいまひとつ充実せず、人間関係もほとんど構築されない都会生活を強いられていた私にとって、モルディブで過ごす1年弱は
学校生活ではなく
私生活をいかに楽しむか、というところにかかっていました。
というわけで、今回から数回に分けて
私がいかにモルディブを満喫していたかをまとめてみようと思います。
そんなに大げさなことでもないんですがね。
...で、モルディブといえばやはり
魚。
だいぶ前にこのブログでも書きましたが、マレには観光スポットにもなっている
フィッシュマーケットがあります。
毎日大量の魚が海から上げられてはすぐ運び込まれ、次から次へ飛ぶように売れていくこのフィッシュマーケット。間違いなく私のマレ生活における
お気に入りの場所ベスト3に入る場所で、毎週末ここで魚を買っているうちに馴染みとなった漁商のおっちゃんもいるほどになりました。
思えば私がこれまで生活していた海外の国々、
フィリピンでは台所のある家に住んでいなかったのでほぼ毎食外で食べてたし、
ベトナムでは3食すべて事務所が用意してくれていたので魚料理どころかそもそも自炊をすることがなく、
ウズベキスタンや
モンゴルは内陸の国なので魚はあまり食べないし、市場に並んでいても高かったので自分で買うことはなかったし、
シリアでは魚を売ってることは売ってたけど私が住んでいたアレッポでは淡水魚ばっかで泥臭いからあまり魚を買ったりすることもなく、これまで
魚をさばいて調理する、という道を一歩も通らずにここまで来た私。
ここはせっかくモルディブまで来たんだから、ひとつ
魚と戯れる日々を送ろうということで、またここで私がモルディブに派遣されることになったということは、誰かが私に
「魚料理を極めよ」と言ってるんじゃないかと思い込み、数々の魚を捌いてきました。
というわけでまずはこちら。
サバ(スズキ目サバ科ニジョウサバ属)。
モルディブで捕獲できるのは
ニジョウサバと呼ばれる種類。2尾10ルフィア(50円ぐらい)。
そして
サバといえばやはり
サバの味噌煮に
シメサバ。
あとは
唐揚げにしたりオシャレに
バターソテーとか、アラで出汁をとって
スープにしたり、なかなか万能なヤツではありましたが、結局サバを買ったのはこれ1回きりでした。
そして、
メアジ(スズキ目アジ科メアジ属・南日本から全世界の暖流に生息)。
小ぶりなものが3尾10ルフィア。
やはりアジは
刺身か
たたきか、または2枚に開いてちょこっと天日に干して
塩焼き、というのがいちばん旨かったです。
または
アジフライとか
南蛮漬けみたいに手間をかけてみたり、小ぶりなので骨をそのまま揚げて
骨せんべいにしてもおいしくいただけます。
さらにさらに、
クサヤモロ(スズキ目アジ科ムロアジ属)。
その名の通り日本では
くさやに使われる
ムロアジの仲間。4尾15〜20ルフィア(100円弱)。
モルディブでは上の
メアジとこの
モロがもっともよく食されるようで、いつ行っても必ず大量に売られていてしかも安い。
そのうえ
刺身、
塩焼き、
煮つけ、
唐揚げ、
ムニエル、
ソテー、
照り焼きと、どんな調味料とも相性がよく、
煮ても焼いても揚げても、そしてもちろん生でも食えるので、私も
いちばん多く買っていたお魚がモロでした。
ついでにもうひとつ。
ヒラマサ(スズキ目アジ科ブリ属)。
太平洋からインド洋まで広く生息する
ブリの仲間。身が張ってて見るからに旨そうなヤツです。1尾25ルフィア(130円ぐらい)。
刺身に
天ぷら、
照り焼き。そしてヒラマサといえばブリのお仲間ということで、大根と一緒に煮込んでブリ大根ならぬ
ヒラマサ大根。
でもやっぱりヒラマサはそこそこ
値の張るお魚だったので、なかなか手が出せませんでした。
これ以外にもまだまだ多くの魚を捌いておりましたが、他の魚はまた追って随時まとめ記事にします。
それにしても、やはりこれだけ魚料理を作っていたので、一般的に食されている魚なら開きとか三枚おろしなんかにするのもずいぶん手際よくできるようになりました。
それだけでもモルディブに来た甲斐があったもんだと思っております。
というわけで
まだまだつづく
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