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そんなわけで...
新任地、
モルディブから初めての更新です!
青い空に白い雲、透き通るようなまぶしい海、そしてそして...
まあそんなことはどうでもいいじゃないですか。前回の続きの
四国遍路の話を書かせてください。
四国遍路の初日は
十番札所の
切幡寺まで歩き、迎えた
二日目。
朝5時に宿を出発し、まずは
十一番札所の
藤井寺を目指します。
「それにしても朝5時って...」と思った方もおられるでしょうが、札所となっているお寺はたいてい朝7時に納経所が開くので、それに合わせて朝も7時ちょうどぐらいにお寺に着くように行動するというのと、何よりこの時期は日中の暑さがハンパないので、とにかく明け方の涼しいうちに進めるだけ進んでおいたほうがよいのです。
...というわけで、朝7時ちょうどに
十一番札所の
藤井寺に到着。
んで、十二番札所の焼山寺を目指すわけですが、
十一番札所の藤井寺から十二番札所の焼山寺までの距離は
約12キロ。
しかも焼山寺があるのは
700メートル超の山の頂。というわけで、登山道をただただ頂上めがけて登っていくという、長い遍路道の中でも
5本の指に入るほどの難所、通称
「遍路ころがし」と呼ばれる険しい山道を進んでいかなければなりません。
山の中ですからもちろん民家もなければ商店もないし、コンビニなどといった便利店などあるはずもないし、ケイタイも圏外。途中途中で水が汲めるようなところはわずか2箇所。そんな何もない山の中をただひたすらに歩き続けなければなりません。
そんな何もない山道を歩きながら、ふと「これ、もしこの場で倒れでもしたら、誰にも気づかれることなくひっそりと息を引き取って...、まさか
死して屍拾う者なし!?」などと思ってゾッとしてしまいましたが、歩いているうちに歩き遍路の旅をしている方々を何人か追い抜いて行ったりしたので、とりあえず
「これでもし山中でぶっ倒れても後続の誰かに助けてもらえるかぁ...」などと思ってしまった私、
弘法大師への道はまだまだ遠い!
...と、そんなこんなで朝7時すぎに十一番札所を出た
5時間後。正午ちょうどぐらいだったと思います。
十二番札所、焼山寺に到着。
いかにも
山の上の荘厳なお寺という風情がありました。
しかし何もない険しい山道を暑さと闘いながら5時間ただ黙々と歩き続けるというのは、やはり
「行(ぎょう)」そのもの。しかもこの「遍路ころがし」の道で心折れてしまい、歩き遍路を断念する人も少なくないとか。でも間違いなくそれだけの難所ではありました。
んで、さらにここから
十三番札所の
大日寺までがまた
20キロ以上ある上に、今まで上ってきた焼山寺山をひとまず下って、ちょっとした集落を抜けたらそっからまた
もうひとつ別の峠も越えていかなければならないという難所続き。
でもまあここまで上ってきた山道に比べればそんな峠越えなんて屁でもないでしょー、なんて思ってたら...、
意外と辛かったです。でもなんとか体力を振り絞って峠を越え、次の札所まで残り約10キロぐらいという場所のお遍路宿で一泊。
で、迎えた
お遍路三日目。
難所も越えたし、地図を見る限りしばらくは平坦な道が続いてるだけだし、この日は余裕でしょー。なんて思いながら、やはり朝早くから歩き続け...。
十三番大日寺、
十四番常楽寺、
十五番国分寺、
十六番観音寺、
十七番井戸寺はわりと密集していたので順調に歩き...、
「ざあ、17番から18番までの約16キロ、夕方のお寺が閉まる時間までには行けるでしょう」などと思い、
十八番札所の
恩山寺を目指して歩き始めたんですが...、
その道は
たしかに平坦で上り下りのキツさはなかったんですが、
都会のコンクリ道をただひたすら十数キロも歩かなければなりません。
広くて交通量も多い国道。しかも、
照り返しもきついし
車のモウモウもあるし、
ゆっくり座って休めるような日陰はあまりないし、前日の
峠越えとはまた違ったタイプの険しい道を歩くハメに...。
で、夕方、お寺が閉まるちょっと前になんとか滑り込むように
十八番恩山寺に到着しました。
この時点で、
難所といわれる峠も越えたし、難所ではないけど
キツかった国道も制覇したし、もう怖いモンなしだよな!などと思いつつ、すっかり自信満々の中でお遍路の旅4日目を迎えるのでありますが...、
...もうちょっと続けます。
テーマ:お遍路 - ジャンル:旅行
突然ですが...
自転車を買いました。
こんなナリですが、折りたたんでどこへでも持ち運びできます。
折りたたみ自転車って、もっと車輪がちいこくてちゃっちいイメージだったんですが、どんどん進化しております。
で、なぜトツゼン自転車を購入したのかというと...、
四国へ行って
八十八ヶ所巡りをするために。
そして八十八ヶ所を回って
弘法大師に一歩でも近づくために。
ほんでもって弘法大師にちょっとでも近づいて、
いつ筆を誤ってもいいように!!それにしてもなぜ唐突に四国八十八ヶ所巡りなのか...。
実はシリアから日本に退避が決まった際、
「日本に帰ったら何する?」みたいな話になって、なんとなく「いやぁ、することないんですよねぇ〜。
お遍路さんでもしようかな、ってぐらい何もすることないなぁ...。」なんて話をしてて、
実際に日本ではすることがなかったので、
「じゃあホントに四国まで行こうかしらん」となり...。
それでも歩いて四国八十八ヶ所を歩いてまわる時間はさすがにないので、
自転車なら3週間ぐらいで回れるだろうということになり、あれこれ準備をして
「ざぁ、いざ出発。」というときになってモルディブ行きが決まってしまい、断念するかどうかと考え...。
まあ1週間ぐらいなら行けるでしょう。でもたった1週間のためにわざわざ重たい自転車を運んで行ったりするのも面倒なので、行けるところまで歩いて回るのも悪くはないか〜。ということで、せっかく買った自転車ですが、それはまた次の機会にとっておくこととし、とりあえず
行けるところまで行く歩き遍路の旅へと繰り出すことにしました。
そんなわけで、
東京の有明埠頭から
フェリーに乗って18時間...。
阿波の国、徳島にやってきました。意外と都会だぜ、徳島。
これまでバックパッカー経験も含めて海外あちこち行っておりますが、日本に限っては
生まれて初めて本州以外の土地を踏みました。初四国です。
徳島に到着したその日はまず電車で移動。
お遍路のスタート地点、一番札所に近い所で宿をとり、お遍路に必要な道具をいろいろ買い揃えたりしながら、宿のご主人(お遍路経験者)にいろんなお話を聞いているうちになんだかんだと夜中までダラダラ過ごしてしまい...、
翌日の朝7時、四国霊場の
第一番札所「霊山寺」からいよいよスタート。
...ということで、簡単に
お遍路のお作法を紹介すると、
まず
門前で脱帽、合掌と一礼をして境内に入り、
水屋で手と口を清め、
鐘を撞き、
本堂をお参り。その後、弘法大師が祭られている
大師堂をお参り。
で、最後に
納経所で
ご朱印をもらって終了。
ここまででひとつの札所が終了。次の札所へGO。
四国八十八ヶ所巡りというと、いかにも荘厳なイメージがあるかと思いますが、まあ、平たく言ってしまえば
"四国一周スタンプラリー"みたいなもんです。
...というわけで、いざ
お遍路道を歩きはじめると、電柱やらカーブミラーやらガードレールなどなど、いたるところに遍路道を指し示す
道標のシールとか
石碑なんかがあちこちにあり、はじめてのお遍路さんにも優しい感じになっております。
ときには右の写真のような感じの
田んぼのあぜ道だったり、
茂みの中のけものみちだったり、
フツーの民家の裏庭みたいな所も通過しなければならなかったりします。
が、それもまあ言ってみれば
若き日の弘法大師が歩き、悟りを広めた道ということで、蜘蛛の巣が顔中にまとわりついて
ブファア!ってなっても、靴が泥んこでぐちゃぐちゃになっても、ただひたすら無心で歩いてゆかなければなりません。
...で、
1番
霊山寺を皮切りに、
2番
極楽寺、3番
金泉寺、4番
大日寺、5番
地蔵寺、6番
安楽寺、7番
十楽寺、8番
熊谷寺、9番
法輪寺と歩き、この時点で
26キロぐらい歩いていたんですが、
最後に立ちはだかるこの
333階段をヒーヒー言いながら上って...、
10番
切幡寺をお参りして初日は終了。
まだ初日、八十八ヶ所のうち十ヶ所の霊場しか歩いていませんが、それでも少しは弘法大師に近づいたかしらん、でも弘法大師への道はまだまだ遠い、などと思いながら...。
迎えた二日目、早くも
くじけそうなほど過酷な道が私を待っていたのでした。
...続きます。テーマ:お遍路 - ジャンル:旅行
というわけで...、
前回の記事に書きましたが、派遣元の団体から
待機継続か
任国振替か
任期短縮かという三択を迫られた我々シリア隊。
まあ、
任期を短縮して「これにておしまい」というのはまずないとして、
このまま待ち続けるか
新しい土地へ行くかに悩まされるところ。
で、いろいろ考えました。
シリアの学生は「まあ2ヵ月後ぐらいに戻ってこれるでしょう」なんて言ってたし、私もすっかりそのつもりだったので、やはり
シリアに帰れることを信じて待ちたい気持ちは最も強く、しかし週末のたびに日本で報道されているシリア情勢を見ると
「人死にが出た云々...」のニュースばかりが目に入ります。
まだ日本に帰ってくる前、シリアにいるときもそうでしたが、こういうときって
危険な暴動の場面だけが日本で報道されていて、
さも「シリアはどこもかしこも危険」だと思われてもしょうがないようなあり様なんですが、実際それは
ごく限られた場所だけで起こっていることであり、
それ以外の場所は緊張感もなくいたって平和。だから別にシリアにいてもいいんじゃねー?と思ってしまいます。
しかし、肝心なのは
私が日本人であって
所属している団体が多少なりとも日本政府がいっちょ噛んでいる以上、
日本で入手できる情報がすべての判断材料となってしまうわけだし、
それが危険な状況しか伝えていないうちはシリアに戻ることは叶わないんだろうな...ということ。
で、やっぱりシリアには戻りたいし学生たちのことを考えるとすぐには気持ちを切り替えることもできないんですが、逆に
「ある意味これはまた別の国へ行けるチャンスだと考えたら...」という思いもあったりなかったり、という状況でありました。
それにこういうときって、例えば
待って待ってシリアに戻れたとしても、
「こんなことならあのとき別の国に行ってたら...」て思うような瞬間もあるだろうし、
シリアをあきらめて別の国へ行ったとしても、
「あのときシリアに戻れてれば...」て思うような瞬間もあるだろうし、結局のところ
どっちを選んでも大なり小なりの後悔はするモンなんですよね〜。
というわけであれこれ考えましたが、最終的に
「任国振替」を希望。心機一転、新たな土地で伝説を作ることに。
...で、決まった新任地というのが、なんと、
モルディブ(写真はイメージです)
う〜ん...、もっとホコリっぽい所を期待してたんですが...。
テーマ:青年海外協力隊(JOCV) - ジャンル:福祉・ボランティア
みなさんおひさしぶりです。
日本での生活も早いもので2ヶ月が過ぎてしまいました。なんか日々ダラダラとしてしまっております。
そんな中、我々がシリア退避を余儀なくされてこうして日本にいる間にも、シリア以外の国へ派遣され、様々な場所で活躍している仲間たちはそれぞれの任地で汗を流していて、そんな仲間たちのメールやブログなんかを読んでいると、早くシリアに行きたい、ていうか、いつになったらシリアに戻れるのか、いやその前にはたしてシリアは平和になるのか、シリアに戻れるのか戻れないのか、そもそも自分はシリアに戻りたいのか戻りたくないのか、信じて待とうか別の国へ行こうか、でも残り任期が1年を切った今になってまた別の国へ行って何ができるのか......などと思いをめぐらせておりました。
が、とりあえず今この状況で、日本でできることをしなければなりません。
私も海外で働くいっぱしの日本語教師として、より日本を知り、好きになるために、日本にいるときにはなるべくいろいろなところへ行っていろいろなものを見るようにしています。
というわけで、
あちこち見て回りました。
その中でも今回おススメしたいスポットはコチラ。
皇居。宮内庁ホームページから
参観申し込みをすれば、一般参賀などが行われる
宮殿東庭をはじめ、
富士見櫓や
宮内庁庁舎、
二重橋を皇居内から眺める等の
無料見学ツアーに参加することができます。
そのほかに、
シリアからの一時帰国が決まったときから行こうと思っていた東北でのボランティアにも参加してきました。
...と、そんないろいろがある中で、シリアに戻る目処も立たずにいろいろなことを思い巡らしてモヤモヤとしている我々のもとに、派遣元団体からの
究極の3択問題が突きつけられておりました。
それは...
A) 待機継続(シリア再渡航を信じて日本で待ち続ける)
B) 任国振替(残りの任期を別の国で送る)
C) 任期短縮(任期満了を待たずに辞めてしまう) ...の3つ。
目の前に突きつけられたそんな選択肢の前で、シリアで関わった人々や学生たちのこと、自分自身の今までやってきたことやこれからのこと、これまで何カ国かで関わった学生たちのこと、それからそれから......。
と、そんなこんなを考えた末に私が出した答えは...、そしてその結果は...。
それはまたシリアへの思いなんかも織り交ぜながら、次の機会にお知らせします。
テーマ:青年海外協力隊(JOCV) - ジャンル:福祉・ボランティア