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そんなわけで、2008年も余すところ僅かとなってまいりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
「覚悟と恐怖の忘年会2デイズ」もつつがなく終了し、エルデネットの街もいよいよ年末という雰囲気になってまいりました。(忘年会の模様は年明けにでも書きます。長くなると思うので)
というわけで、街では例年通り、県庁および文化センター前の広場は新年の飾り付けが施されます。
先週末あたりからツリーの設置が始まり、
週明けにはツリーの装飾も終了。
ツリー根元でサンタの雪像作りも始まりました。
さらに…
恒例の氷像作りも始まりました。
12月30日現在、まだ作業は続いておりますが、今年はどんな氷像が造られるか楽しみです。
今年はこのツリーと氷像に加え、下の写真のような特大すべり台もお目見えし、朝から晩まで子供たちでにぎわっております。
しかしこのすべり台、子供たちというのはどの国に行っても常に新たな遊びを開発するのが得意なモンで、すべり台が設置された翌日、
ただすべるだけというのに飽きた子供たち、ちょうどすべり終わった辺りに
雪のかたまりをドサッと置いて、雪に突っ込むという遊びが流行り出しました。さらにその翌日には…
雪のかたまりが踏み固められて氷となり、
超小型簡易スケートリンク付きすべり台になっていました。
そして、市場前はこちらも
年末の風物詩、ケーキ売り場と花火売り場が設けられ、昨日あたりから人でごった返し始めました。
服飾市場もこんな感じ。
さらには野菜売り場のおばちゃんも、
年末コスでお客さまのご機嫌を伺います。
私も12月30日が仕事納めで、そのあとささやかながら年末年始の準備をしました。
…といっても、今年は3年ぶりぐらいの1人で年越し。年末のあいさつに行くこともなければ年が明けてだれかの家に年始回りをすることもないし、だれかが年始回りのあいさつに来るわけでもないので、年末年始の準備と言っても
具体的には元日に店が閉まって食べ物が買えず、ヒモジイ思いをしないための準備をしなければならないというわけです。
そんなわけで、小さいながらもロシア人の利用が多く品数も豊富なエルデネットの築地と、そこに併設されてるスーパーへ。
…肉はひと月ぐらい前に買った豚肉がまだ冷凍庫にあるから買わなくていいし、野菜がもうないからキャベツとタマネギを買って…、キムチも買って…、ついでにどういうわけか数日前からラオスのDaoコーヒーが売られ始めたからそれも買って…、2009年のカレンダーも買って………、ていう感じであらかた必要な物を買いそろえたあと、やはり正月ということで、ついに買っちゃいました。モンゴル生活始まって1年数ヶ月、ついにコイツに手を出してしまいました。
←「魚」
モンゴルですからもちろん淡水魚です。実はこの市場、やはりロシア人の利用も多いということで魚が出回ることが多く、「イトウ」ていうヤツとか「ナマズ」みたいなのとか「鯉」みたいなウロコがついたヤツとか色々あるんですが、私が今回購入したのは身体の色から見て「マス」の仲間ではないかと思われます。
魚を食べないモンゴル人にとっては
「ザガス(魚)はザガス以上でもザガス以下でもなく、ザガスはザガスでしかない」んですがねぇ…。
そんなわけで、元日の晩にでもどうにか調理して魚料理を食べようと思います。
そんなこんなで街を徘徊するだけでも楽しい年末。街をウロウロしていると、雑貨市場に一台の四駆車がやってきました。…で、見るとこの車の前に……
なんと
捕獲されたてのオオカミが!
…初めて見たよ、ナマオオカミ。年の瀬になんか得した気分になってしまいました。
そんなわけでよいお年を!
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年末です。
街もすっかり年末ムードになってまいりました。
スーパーや市場へ行っても、新年の飾り付けが眩しくなりました。何でもかんでもやたらめったら天井から吊る下げてるだけのような感じもします。どこへ行ってもこんな感じです。
右の写真は夜のイルミネーション。エルデネットではこれが精一杯です。
大学の方も先週いっぱいで前期の授業が終了し、今週から3週間にわたっての前期試験。大晦日と元日以外は休みなく試験が行われます。
そんなわけで、授業はないけど先生方は毎日大学に出勤しなければなりません。…といっても、自分の担当科目の試験が毎日あるわけでもないし、モンゴル人の先生方は基本的に「向上心」というものとは縁遠く、多くの先生は毎年同じ試験を使い回しているような感じが見受けられてしまっているので、試験期間というのはけっこうダラダラした雰囲気に包まれています。
中学生のころ、夏休みに部活なんかで学校に行ったときによく見た、先生がヒマそうに職員室のテレビで笑っていいともとか見ながらカップラーメンをすすってる…というイメージ、まさにそのまんまのような感じの日々です。
…では、この試験期間中、モンゴルの先生方は何をしているかと言うと、
掃除のおばちゃんを引き連れてカーテンを付け替えたり、
ちょこちょこと学部室の模様替えをしてみたり、
パソコンに保存されてる「なつかし写真」を見つけて思い出話に花を咲かせたり、
誰に頼まれたわけでもなく、自主的に全員分のロッカーのネームプレートを新しく作り直したり、
…で、その合間に学生に試験を受けさせて採点して成績をつけたり、
そんな感じです。
私も試験作り(もちろん去年の使い回しなどせずにちゃんと作ってます!)の傍ら、前々からやろうと思っていてなかなかできずにいた絵教材作りをしたり、ときどき学生が試験だとか成績について質問しにくるので、その対応をしたりしていますが、それでもやはり普段の授業がある日と比べれば学校にいる時間は格段に短く、私の担当科目の試験も年明けにガツッと集中していて、年内の試験は1科目のみ。というわけで、この年末は基本的にダラダラと過ごしてしまっています。
今週末は土曜、日曜と2日連続で新年会です。
ついでに、
ワールドバザールの「各国今どき報告」のサイトに今月の記事がアップされました。最近これといった出来事もなかったので、ちょっとした話題をクドクドと説明した感じの記事になってしまいましたが、時間のあるときにでも読んでみて下さい。
http://www.e384.com/imadoki/37mongolia/index.html 「ユスン・ユス」というモンゴルの厳冬期の話です。
そんなわけでメリークリスマス。
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前回の続きです。前回の記事を読んでからでないと、意味が分からない箇所がいくつかあります。
ひょんなことから沖縄土産の「ちんすこう」をいただき、休日の昼下がりにモソモソとちんすこうを食べながらふとこんなことを考えてみました。
前回の記事で私が提唱した
土地の銘菓の三分類の「ちんすこう論」ですが、ちんすこうのように「ちんすこう論・第3カテゴリー」に属する、すなわち
土産物として旨いかどうかは個人差あるが、それ自体は地元の人に愛されており、その土地で食べればおいしいと感じるものは、ちんすこう以外にどんな物があるだろうか…、
そんなわけで、この「ちんすこう論」を私が今まで生活していた国のものに照らし合わせて考えてみると…
ウズベク産のザクロとか、フィリピンのTANDUAY(ラム酒)とか、ベトナムコーヒーとか、実は日本にお土産として持ち帰ってもあまりおいしくないものって、けっこうあります。
でもこれって、
別の場所で食べるとおいしくなくなると言うより、
現地で、その土地の空気だとか雰囲気なんかを感じながら口にしたときの旨さを知ってしまっているだけに、
別の土地でそれを口にしたときにどこか物足りなさを感じてしまう、そんな物たちなんじゃないかと思います。
では、モンゴルにもそんなものはあるのか……、と考えた末、ありました。
(大学の食堂にて撮影)
こいつです。左のヤツです。
これ、
スーテイ・ツァイという飲み物で、見た目はミルクのように見えますが、お茶の一種。モンゴルの食堂などに入って「ツァイ(お茶)」を注文すると基本的にコイツが出てきます。
鍋で沸かしたお茶に牛乳をぶち込んでさらに沸かし、仕上げに塩を入れて出来上がり。…というものなんですが、モンゴル語で「スー」は「ミルク」、「テイ」は「〜と」、「ツァイ」は「お茶」というわけで、「スーテイ・ツァイ」を直訳すると
「ミルクとお茶」という、そのままのネーミング。
家庭によって、また食堂によって塩加減が変わってくるので、「余計のど乾くわ!」と言いたくなるほどしょっぱいモノもたまにありますが、基本的にそれほど塩っ気は気にならず、お茶がミルクの濃厚さを消し、ミルクがお茶の苦みを消すといった感じで、お互いがお互いの長所でもあり短所でもある特徴を相殺しているので、飲み口もサラサラしていてわりと「無味」な感じです。
この写真で確認できるでしょうか…。表面には「乳脂」が浮いたりもしていますが、ギトギトしているということもなく、わりとあっさりしています。
「カッ!」と空気の乾いたモンゴルで、油っこい肉料理を食べながら飲むスーテイ・ツァイは、あっさりしながらもほんのちょっとの塩気を感じ、肉で疲れた胃を癒してくれます。
さらに………
お湯を注ぐだけ、というスーテイ・ツァイの粉末パックなんかも売られています。
でもねー…、何となく、目に浮かぶんですよねー……。
この「スーテイ・ツァイ粉末パック」なんかをお土産に日本に持っていって、日本でこれを飲んだ人がビミョーな顔して、なんてコメントすればいいかって頭ん中で言葉を選んでる様子が……。
そんなわけで、モンゴルにも「ちんすこう論・第3カテゴリー」に属するちんすこうの仲間があるんだよ、ということを紹介したところで今回の記事、おわります。
スーテイ・ツァイ飲んでみたいという方、お土産に粉末パック買って帰りますのでご連絡ください。
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お久しぶりです。
気付けば師走も半ばになりました。「師走」というだけあって、12月に入ってからわりと忙しい日々を送っていました。こちらは12月19日をもって前期の授業が終了するんですが、それに伴って学生たちが今まで出し忘れていた宿題を持ってきたり、休んでいたために受けられなかった小テストなんかを受けさせたり、成績をつけたりなんかしながら普段通りに授業もしなければならず、しかもこれといった面白い話もなく、今回もまたどうでもいい話になってしまいますが……
今年の日本語学科の1年生の中に、施設育ちの学生がひとりいます。で、その学生が育った施設というのは日本のボランティア団体の支援を受けていて、先日、その学生の里親という日本人のおじさんが遠路はるばるエルデネットまでやって来ました。
その里親さんというのが沖縄の方で、こんなお土産までいただいてしまったんですが………
ちんすこう
「この味はモンゴル人にはわからんだろう」ということで、私だけガッツリひと箱いただいてしまいました。
ちんすこうといえば、私が生まれて初めてちんすこうを食べたのはたしか小学校4年生ぐらいの頃だったと思います。静岡のイナカ育ちの少年にとって、沖縄などハッキリ言って異国みたいなモンです。そんな異国の地から、だれだったか忘れたけど親戚だったか両親の知り合いだったかが「ちんすこう」なる意味不明の名のお菓子を買って来て、「おおぉ、こ、これがオキナワかぁ……」と、初めて触れる沖縄文化にいたく衝撃を受けたのを思い出します。
で、そんなイナカ少年が「ちんすこう」を生まれて初めて食べた感想は………
………微妙。
「どうしてこれが銘菓になり得たのか」と、どうも小首をかしげてしまいたくなるようなお味でした。
…というわけで、ここでトートツに銘菓についての話をさせていただきますが、土地の銘菓だとか名物などと称される飲食物には大きく分けて三つの種類があります。
ひとつは必ずしもその土地特有の食材が使われているというわけではなく、単にその土地の老舗菓子舖とか企業とかが商標なんかを持っていて、「
○しろまる○しろまるへ行ってきました、これ、みんなで食べて下さい。」みたいな感じで、お土産の定番となっているもの。北海道の「白い恋人」とか広島の「もみじ饅頭」など。
ふたつめは、その土地の特産品を生かし、なおかつお土産の定番として全国の方々に愛されているもので、浜名湖銘菓「夜のお菓子・うなぎパイ」とか、北海道産の濃厚ミルクを贅沢に使用した「バターサンド」あたりがこれに該当します。
んで、みっつめは「お土産として生産されたもの」というより、昔からその土地で作られていて、そこの文化や歴史、気候風土に合った食品として、地元で愛され続けていたいわば「ソウルフード」的なもの。で、これは、その土地へ行って、そこの空気を感じながら味わうことでよりいっそうおいしく感じるものであって、それをお土産として持ち出してみても必ずしもおいしいとは言い切れない場合が往々にしてある、そんなくせ者たち。私がこの度いただいた沖縄銘菓のちんすこうはここに該当するのではないかと思われます。
そんなわけで、大量のちんすこうをいただいて「おぉ、ちんすこう、なつかすぃ〜」と思いつつも、心の片隅では正直なところ「うぅ〜ん……、ちんすこうかぁ…」と思ってしまっていました。
ところが……
開けてビックリ、今どきのちんすこうは種類も豊富なバラエティパックで、ココナッツや紅芋、チョコレートがコーティングされたものまで色んな味が楽しめます。というわけで、「おぉ、進化してるでないの、ちんすこう」などと軽く衝撃を受けたところで、まずはノーマルちんすこうを食べてみることに。
…思い起こせば私が初めてちんすこうを食べたのがもう20年以上も前になります。その後も何度かちんすこうをいただく機会はあったんですが、いつ食べても「これ、おいしい」と思うようなことはありませんでした。そして、ここモンゴルの地でかれこれ何年ぶりかにいただいたちんすこう。その味は………
……おいしかったです。ホントに。生まれて初めてちんすこうに止められないおいしさを感じてしまい、週末にひとりでペロリとひと箱空けてしまいました。
ここ数年の沖縄ブームみたいなのもあって、ちんすこう業者も企業努力をしたんでしょうか。それとも、ある程度の大人になって初めてそのおいしさがわかる「漬け物」や「おひたし」のように、私もようやく「ちんすこうがおいしく思えるような年齢」に達したということなんでしょうか…。
まぁいずれにしても、よく晴れた日曜の昼下がり、ひとりモソモソとちんすこうを食べながら思ったんですが……
つづく
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ホントにどうでもいい話ですが…、
私が住んでいるアパートのすぐ近くには「建材屋さん」があります。日本風に言うと「DIYショップ」だとか「ホームセンター」なんていう言い方がしっくり来るんでしょうが、そんなシャレたもんでもないので、ホントに「建材屋」というのがしっくり来るような感じの店です。
で、この店の入り口あたりには常に“客のリクエストに応じてガラスを切ったりする男衆”が数人いて、電動丸ノコなんかで威勢良くガラスを切っている姿をよく見かけます。
私が1年を通して見てきた限りではこのガラス切り、徐々に寒くなりはじめて冬支度の客が増える10月中旬から11月アタマごろにかけてが最盛期のようで、もうすっかり冬になってしまったこの時期は比較的ヒマなようです。
そんなわけで3週間ほど前だったか、私がこの建材屋にすきまテープを買いに行くと……
ガラス切り5人衆が店の前で卓球をしていました。
で、よく見てみると……
丁寧にガラスを切って卓球のラケットまで作る徹底ぶり。
それにしても………
…………ヒマだのー。
そんな感じでとっても平和なエルデネットです。
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