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日本はその国土を海に囲まれ、日本の人々は古くから魚をよく食べる国民である。と、世界中で言われています。
FAO(国連食糧農業機関)による2007年の調査によると、
日本の食用水産物の消費量は世界第三位。
ひとりあたり
一年間に60.8キロもの魚介類を食している、という統計が発表されています。
ちなみにこのデータによると、日本の上を行く第二位はアイスランドでひとり年間87.4キロ。
で、なんと
第一位はモルディブ。しかもその食用水産物消費量は
日本の約3倍となる年間176.5キロ。
一年間にひとり176.5キロもの魚を食べているという圧倒的な数字をたたき出しており、まさに
モルディブの人々は世界で一番、それも二位以下を大きく突き放してダントツで魚を食べている国民、ということになります。
ついでに、私が以前住んでいた国で言うと、やはり島国のフィリピンでも11位だしベトナムは18位。
モンゴルにいたっては文句なしの最下位で、ひとり年間0.2キロしか食用水産物を消費していないようです。
モンゴル人、肉の消費量なら宇宙一だろうに...。
(上の画像をクリックするとリンク先で詳しいデータを見ることができるようにしておきました。ブラウザの「戻る」ボタンでまたこのページに戻ってきてください。)
そういえば、何年か前に
「魚を食べると頭がよくなる」×ばつ▽°C
◎にじゅうまる・\〆?・?・・!?(個人の意見です。)
...というわけで、マレの漁港には多くの漁船が停泊しており、日々多くの魚たちが水揚げされています。
獲れた魚はこんな感じのオケみたいなのに入れられ、ズルズルズル〜っと...、
100メートルほど引きずられた先にあるこの建物。
その名も
フィッシュマーケット。
そのものズバリ
"魚市場"なんですが、獲れたて新鮮な魚が所狭しと並べられ、魚を買い求めるモルディブの人々や観光客で一日中ごった返しております。
さほど広くはない所なんですが、一日じゅう魚の匂いに包まれるこの場所に大量の魚たちが雑然と並べられ、そこに次から次へと魚が運び込まれ、売れては新しいのが運び込まれ、運ばれてきたそばから飛ぶように売れていくという、間違いなく
マレに住む10万人の胃袋を支えている場所です。
日本人にもおなじみのカツオやアジ、サバ、タイ、サヨリから、
タコやイカもいるし、大型のマグロやカジキもゴロゴロ転がっているし、
日本ではあまりお目にかかれない珍しいものまで、ありとあらゆるおさかなに出会うことができます。
熟練のおっちゃんたちによる見事な
マグロの解体ショーを見ることもできます。
そして、やはり魚が国民食だけあって安い。
たとえば、私の顔よりおっきいこの
マグロの尻尾の部分が
20ルフィア(120円ぐらい)。
これひとつ買ってしまえば...、
刺身、
塩焼き、
ネギトロ、
づけ丼、そして
フィリピン料理のキニラウまで作れちゃう。そして言うまでもなく旨い。
ここ最近生活していたモンゴル、そしてシリアではあまり魚を買って食べる、ということがなく、魚料理というのはあまり慣れていませんでしたが、せっかくなのでモルディブにいる間にいろんなお魚料理にチャレンジしております。
そして
魚を食べてモルディブ人なみに頭よくなってやるゼ!それにしても、こんなおさかな大国にいたのに魚が食べられないなんて、ホントもったいないことしましたねぇ...。と、あるお知り合いにメッセージを送ったところで今回はおしまい。
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イスラム教の
犠牲祭のため、11月3日から13日まで学校がお休みになっていました。
この犠牲祭、ものすんごく平たく言ってしまうと、イスラム教の古い慣わしになぞらえて羊などの家畜を犠牲として神にささげ、またそれを家族や親戚一同でおいしくいただく、という感じのお祝いで、ムスリムの皆さんにとっては
これによって年が改まるというほどの
大きなお祝いです。
シリアでも、この犠牲祭のときには犠牲となる羊を連れた人々を多く見かけました。
...が、そんな
犠牲になるような家畜のいないモルディブでは何を犠牲にするんでしょうか。
まあ、
バショウカジキか
インドマグロでも犠牲にしといたらいいんじゃないでしょうかね。
腐るほど、というか
腐らせるほど捕れてるわけだし、実際、休み前には
ぐるぐる巻きにされたヤツがそこいらじゅうにゴロゴロ転がってたし。
モルディブというのは
国民の総てがイスラム教徒という
"純イスラム国家"なんですが、実際に来てみるとインド人はめちゃくちゃ多いし観光客もうじゃうじゃいるし、なんかシリアほどイスラむ〜な雰囲気があまりないんですよねー。
とは言いながらも、やはりこういう大きな祭事に家族で海に来て浮かれはしゃぎつつも、しっかりお祈りの時間にはメッカの方角に頭を下げるモルディブ人を見ると
「ああ、イスラムだのう」などと思うのであります。
でも、都会暮らしの私にはそんなお祝いめいた行事とかはあまり関係なく、そういえば確かに
モスクから聞こえるアザーン(お祈り)がいつもより長めだなあ、とか、そんな祭事のアザーンを聞いても
やっぱりモルジブ人の話すアラビア語はまったく聞き取れん、とか、そんなことを考えながら日々のんべんだらりと過ごしてしまいました。
それでも、この連休のおかげでまとまった時間が確保でき、気持ち的にもようやく余裕ができたので、
私の住むマレの目と鼻の先で、サクッと行ける
ビリンギリとか
フルマーレといった島へ行き、
ただダラダラと歩いて
島散策をしつつ、
準備完了。そして...
潜水〜。つい先日、
フツーのデジカメでも水中撮影ができるようになるという
防水カメラケースを日本から送ってもらったので、モルディブに来てようやくシュノーケリングの様子がお伝えできるようになりました。
私の住んでいる辺りはやはり
都会の海。なので、人が入れる海というのはどうしても
水は濁ってるし、
サンゴもほとんど死んでるし、
魚もそれほど泳いでいません。
...が、
天気がいい日の午前中、わりと早い時間に海に行けば、まあまあ
それなりに水もきれいだし魚もいます。
ごくまれにではありますが、
たくましく生きているサンゴも見かけるし、
なんかよくわかんない
ニョロニョロしたやつも見かけます。
さらに、こんな都会の海でも、根気よく潜っていると
ハリセンボンや
エイを見ることもできます。
ハリセンボンさんはあんな痛そうな外見でありながら、よく見ないとわからないぐらい岩と同化していて、近づこうとするとピヨピヨピヨ〜っとおしりを振って逃げてしまうし、
エイさんは身体が大きいので遠くからでもよくわかるんですが、やっぱり近づこうとすると逃げてしまう、というか遠くのほうへ悠々と泳いで行く、という感じ。
地方の島に住んでいる日本人の方々に話を聞くと、モルディブの地方島へ行けばこんな都会の海なんかとは比べ物にならないほどそりゃあもう
絵にもかけない美しさが広がっていると言います。
が、モルディブに来てまだ3ヶ月やそこらでそんな海に入ったりなんかしたら、
わがホームタウンの海などもう入れなくなってしまうだろう、というのは必至。
なので、私もしばらくはこの
薄汚れた海でたくましく生きるお魚たちと戯れていたいと思います。
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なんだかんだでもう11月になってしまいましたね...。
というわけで、モルディブに来てもう3ヶ月も過ぎてしまったというのに、そういえば
まだこんなことを書いてなかったなぁ...、という感じなんですが、
私がおつとめしているのはコチラ、
モルディブ国立大学の観光学部。
この学校で、観光の場面に必要とされる日本語を教え、さらにそういうのが教えられるようなモルディブ人の日本語教師を育てる、それからそれから、夜間に日本語を習いにくる社会人に日本語を教える、というのが私に課せられたミッションとなっております。
...とはいえ、この3ヶ月間は特にあれやこれやに口を出したりせず、ただ黙って周りのいろいろ(学校内での人間関係とかモルディブ人の職員方の仕事っぷりなどなど)をじぃっと観察していて、その中で(しかもわりと早い段階で)ふと思ってしまったんですが、
「俺、別にここに来る必要なかったんじゃねぇの?」って。
...というのも、ここには
20年以上も前から日本人の派遣が続いており、ここで働くスタッフも日本語の先生方ももうすっかり日本の技術支援とかに頼らなくても
充分自立してやっていけるレベルにある、と私なんかは思うんですよねぇ。
でもまあ私の場合、ここで
ガッツリ2年もやっていかなきゃいかん、とかいうわけでもなく、
来年の6月までの期間限定なのでまあいいかー、という感じで、これまで忙しくてなかなかできなかった個人的なこまこい仕事なんかにも手を付けながら、もうホントに申し訳ないと思うほどここでは
テキトーにのんびりやっております。
そんなこんなで11月になり、
1月から新年度が始まるモルディブはすっかり
年度末の雰囲気になってきて、学校も来るべき1月の新学期に向けて
新しい学生を確保しなければならない時期に入っております。
そこで先日...、
とある学校、夜のグランドにおいて...
モルディブ国立大学主催による
「夜の学校説明会(3days)」が行われました。
私も「夜の8時から11時まで、一応いるだけいてくれ」みたいなことを言われたので行ってきました。
夜の8時から11時って、なぜそんな時間に?しかも三日連続って...、とかそういう話をしだすとまたややこしくなってしまうので、ここはまあ
この国はそういう国なんだ、とだけ思っておいてください。
...で、狭い学校のグランドに、我々観光学部をはじめ、建築、法律、教育、医療、芸術、宗教、船舶...、
その他いろいろ
モルディブ国立大学の各学部が趣向を凝らしたブースを出展し、やってきた学生たちにあれやこれやと説明をするわけですが、我が観光学部のブースは...、
南国ビーチリゾートを模したブースを設置し、学生がドリンクとスナックでお客様(ご父兄やそのガキども)をもてなし、先生方が学校説明をするという形。
もちろん
私は何の役にも立たず、客寄せパンダとなってただボサーっと隅の方に座っているだけでした。
ちなみに、モルディブの教育課程にはつい最近まで
「大学」というものがありませんでした。
なので、高校を卒業した青年たちはそれぞれが進みたい職業の専門知識を学ぶため、それぞれのスペシャリティを学ぶことができる
"カレッジ"と呼ばれる、いわゆる
"専門学校"のようなところに進学。
各学校で決められたカリキュラムを修了して社会に羽ばたく、というのがモルディブの教育および社会制度だったようです。
私が勤めている
「観光学部」というところも、その前身は
「モルディブ国立観光カレッジ(通称:ホテルスクール)」といい、ホテル従業員の訓練校として、また観光業経営のノウハウから厨房での調理技術などなど、観光に関わるいろいろなことを学ぶ傍ら、接客のための外国語なども学ぶ、という学校でした。
で、マレの街にはその他にも
「医療を学べる学校」や
「水産船舶技術について学べる学校」などなどいろいろな専門学校があり、そういった
専門学校の数々がお互いに手を取り合い、合併して
「モルディブ国立大学」を名乗り、
各学校がそれぞれ「学部」という形体をとるようになったのはこの1~2年の間だということです。
だから、大学といっても広大なキャンパスがあって各学部の校舎がひとつところにまとまっているのではなく、街のあちこちにそれぞれの学部の校舎が点々としているのです。
しかも、
大学(学士課程)という教育課程がまだちゃんと整備され定着していないので、医療系や教育関係など
卒業までに数年かかる学部もあれば、
半年でカリキュラムを修了して学生たちを社会に送り出してしまう学部もあったりします。
...と、自分がお仕事している機関のそういうことを
3ヶ月経った今ようやく知ったんですよ!というお話でした。
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