イスラム教の
犠牲祭のため、11月3日から13日まで学校がお休みになっていました。
この犠牲祭、ものすんごく平たく言ってしまうと、イスラム教の古い慣わしになぞらえて羊などの家畜を犠牲として神にささげ、またそれを家族や親戚一同でおいしくいただく、という感じのお祝いで、ムスリムの皆さんにとっては
これによって年が改まるというほどの
大きなお祝いです。
シリアでも、この犠牲祭のときには犠牲となる羊を連れた人々を多く見かけました。
...が、そんな
犠牲になるような家畜のいないモルディブでは何を犠牲にするんでしょうか。
まあ、
バショウカジキか
インドマグロでも犠牲にしといたらいいんじゃないでしょうかね。
腐るほど、というか
腐らせるほど捕れてるわけだし、実際、休み前には
ぐるぐる巻きにされたヤツがそこいらじゅうにゴロゴロ転がってたし。
モルディブというのは
国民の総てがイスラム教徒という
"純イスラム国家"なんですが、実際に来てみるとインド人はめちゃくちゃ多いし観光客もうじゃうじゃいるし、なんかシリアほどイスラむ〜な雰囲気があまりないんですよねー。
とは言いながらも、やはりこういう大きな祭事に家族で海に来て浮かれはしゃぎつつも、しっかりお祈りの時間にはメッカの方角に頭を下げるモルディブ人を見ると
「ああ、イスラムだのう」などと思うのであります。
でも、都会暮らしの私にはそんなお祝いめいた行事とかはあまり関係なく、そういえば確かに
モスクから聞こえるアザーン(お祈り)がいつもより長めだなあ、とか、そんな祭事のアザーンを聞いても
やっぱりモルジブ人の話すアラビア語はまったく聞き取れん、とか、そんなことを考えながら日々のんべんだらりと過ごしてしまいました。
それでも、この連休のおかげでまとまった時間が確保でき、気持ち的にもようやく余裕ができたので、
私の住むマレの目と鼻の先で、サクッと行ける
ビリンギリとか
フルマーレといった島へ行き、
ただダラダラと歩いて
島散策をしつつ、
準備完了。そして...
潜水〜。つい先日、
フツーのデジカメでも水中撮影ができるようになるという
防水カメラケースを日本から送ってもらったので、モルディブに来てようやくシュノーケリングの様子がお伝えできるようになりました。
私の住んでいる辺りはやはり
都会の海。なので、人が入れる海というのはどうしても
水は濁ってるし、
サンゴもほとんど死んでるし、
魚もそれほど泳いでいません。
...が、
天気がいい日の午前中、わりと早い時間に海に行けば、まあまあ
それなりに水もきれいだし魚もいます。
ごくまれにではありますが、
たくましく生きているサンゴも見かけるし、
なんかよくわかんない
ニョロニョロしたやつも見かけます。
さらに、こんな都会の海でも、根気よく潜っていると
ハリセンボンや
エイを見ることもできます。
ハリセンボンさんはあんな痛そうな外見でありながら、よく見ないとわからないぐらい岩と同化していて、近づこうとするとピヨピヨピヨ〜っとおしりを振って逃げてしまうし、
エイさんは身体が大きいので遠くからでもよくわかるんですが、やっぱり近づこうとすると逃げてしまう、というか遠くのほうへ悠々と泳いで行く、という感じ。
地方の島に住んでいる日本人の方々に話を聞くと、モルディブの地方島へ行けばこんな都会の海なんかとは比べ物にならないほどそりゃあもう
絵にもかけない美しさが広がっていると言います。
が、モルディブに来てまだ3ヶ月やそこらでそんな海に入ったりなんかしたら、
わがホームタウンの海などもう入れなくなってしまうだろう、というのは必至。
なので、私もしばらくはこの
薄汚れた海でたくましく生きるお魚たちと戯れていたいと思います。
テーマ:モルディブ - ジャンル:海外情報