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4月になって新しいクラスが始まり。何だかにわかに忙しくなりだしたので、たまには仕事について語りましょう。
教師が授業中に黒板ナドに書くことを「板書(ばんしょ)」と言いますが、板書には教師の性格がよく出るものです。几帳面な先生の板書は測ったようにきっちりしてるし、大ざっぱな先生の板書はダイナミックだし、教師が10人集まれば、10通りの板書のスタイルがあります。
で、私の板書はというと、何というか「ゴチャゴチャしていてまとまりがない」ような気がします。というのも、とにかくいろんなものを書く。絵だとか字だとか、そのとき思いついたことを空いてるスペースにゴチャゴチャと書いてしまうんです。
フィリピンの大学で働いていたとき、ある人に「職人」と言われたことがあって、コマゴマとした作業が得意だというのもあるけど、それだけでなく理論的に物事を判断するというより、感性とか勘だけを頼りに(というか思いつきだけで)動いてしまうところがあるので、そこらへんが板書に反映されてしまうのかなぁ、などと思ったりします。
授業前にレッスンプランを考えているときには比較的スマートな板書になる予定なのに、授業中についつい話が脱線してしまい、それを板書する。脱線とまでは行かなくても、授業中に何か思いついたり、学生からの突然の質問への対応なんかしているうちにホワイトボードがどんどん黒く染まっていってしまう。
それでも一応、考えながら書いてはいるんですけどね。
しかも悪いことに、そんな絵とか字だらけの板書を学生たちが楽しんでくれていると思ってしまっていて、ついつい熱が入ってしまう、なんてことはザラです。
また、それに加えてベトナムに来て最初に教えたクラスでは特に決まった教科書を使っていなかったので、こっちに来てからというもの、そんな板書もさらにゴチャゴチャの度合いを増してきたような気がします。
それでも、たまに自分でもホレボレするような芸術的な板書ができ上がることもあって、内省やら復習やらも含め、ベトナムに来てからこっち、今後のために自分の板書を写真に撮って残すようになりました。これ、意外とオススメです。
授業が大幅に脱線し、なぜかニュースの話になったとき。最もグチャグチャになってしまった板書。なんか変なことばっか書いてあります。
こっちはわりと教案通りに仕上がった板書。それでもちょっとゴチャゴチャしています。
ちなみにこの日の内容は「あげます・くれます・もらいます」
下の方に書いてある「ゆずりあう」に授業脱線の形跡が見られます。
あと、板書するときの体の向きなんかも先生によっていろいろだと思うんですが、私の場合、黒板と正面から向かい合って書く、ということができない。
たぶん一種の職業病みたいなモンだと思うんですが、体を学生の方に向けて声を出しながら書き、書きながら学生の様子を見て、という動作を一日に何時間も行っているため、教室を離れて例えば「壁に張り出された名簿に自分の名前を書く」みたいな状況のとき、正面から壁に向かい合って字を書こうとするとなぜか緊張してしまうんです。しかもうまく書けないし、動作もぎこちないし。だからそんなときは身体ごと横とかナナメを向いて書いたりするとヒジョーに書きやすいんです。
そんな感じで、それぞれの先生の個性やこだわりが見えたりする板書、注意してみると結構おもしろいモンです。
サイト移転完了のごあいさつです。
仕事の合間にちょっとずつやっていた旧サイトからのデータ移行作業などがとりあえずひと段落し、なんとかカタチになりました。これからはこちらのサイトで本格的に再始動です。
そんなわけで改めまして、2006年11月からベトナムで生活している日本語教師が身の回りで起きたこととか、過去に赴任していたウズベキスタンやフィリピンでの思い出ばなしなど、ただダラダラ述べているだけのブログです。
旧サイトからお越しのみなさま、このブログのトップページにブックマークし直してください。
ちなみに旧サイトは↓コチラです。
そんなわけで、今後ともあたたかい目で見守り続けてください。
久しぶりにベトナムのナンセンスな話です。
今や世界中の愛煙家があちこちで肩身の狭い思いをしていることと思います。タバコを吸わない私にはそんなこたぁ知ったこっちゃないんですが、バイクの排気ガスが街中を漂うベトナムにはタバコを吸う人が多く、またタバコのルールに関しても、ベトナムは規制が緩い国のひとつに数えられるのではないかと思います。
で、話は唐突に変わりますが、ベトナムに来て最初に担当したクラスで、会話のテキストに「特急券」ということばがあり、それを教える際、ついでに日本の列車事情などにも軽く触れたりしたんですが、そのときの学生と私の会話。
学生「先生、新幹線のイスはやわらかいですか?」
私 「はい、やわらかいですよ。」
学生「特急電車のイスはやわらかいですか?」
私 「はい、やわらかいですよ。」
学生「じゃあ、普通電車のイスは硬いですか?」
私 「……いいえ、普通電車のイスもやわらかいですよ。」
ベトナムの列車は大きく1等〜3等にわけられており、それぞれの等級に「座席」と「寝台」があります。1等と2等はソフトシート、ソフトベッドと呼ばれ、そこそこ快適なのに対し、3等は座席、寝台とも木製で、寝ても座ってもお尻や背中が痛くなるほど硬く、まるで拷問のような造りになっています。
で、2週間ほど前、ホーチミンから北へ600キロ程のところにあるクイニョンという街へ行く用事があり、その際、行きも帰りも3等列車の「硬いイス」で片道15時間。ホントに拷問のような思いをしたんですが、その移動の間、ベトナムの3等列車でおかしなトコロを発見。
3等座席の様子を写したこの写真、パッと見てもわからないと思いますが、「赤いマル」の部分を拡大してみると、右のようなマークが貼ってあります。見ての通り、全世界共通の「禁煙マーク」です。
…ということは、この車両は禁煙車両なんだろうと思うところではありますが、そこはベトナム。日本人には思いも寄らないトリックが隠されていて、もう一度上の写真、今度は「青いマル」の部分を拡大してみると……、
おっさん、タバコ持ってるじゃねーか!!
…これ、つまりこういうことです。
この車両、上の図のようにコンパートメントひとつおきに禁煙マークが貼られていて、例えばこの場合、「A」と「C」は「禁煙席」で、「B」と「D」は「喫煙OK」ていうことらしい。
いやいや、それじゃ禁煙席の意味ないんじゃねーの?
…と思うところではありますが、周りのベトナム人を見てみると、みんなこのルールを律義に守っていて、タバコが吸いたい人はわざわざ喫煙席へ行き、「ちょっとタバコ吸いたいんで座らして」みたいなこと言って一服したり、列車に乗り込んだ時点で、もし自分の座席が禁煙席だったら、喫煙席の人に「席替え」してもらったりしている人もいました(ベトナムの列車は基本的に全席指定で、チケットを買うときに駅員が勝手に座席を割り振ってしまうので)。
〜そんなわけでまとめ〜
タバコは喫煙席でお願いします。
ちなみに、通路では喫煙OKデス(!!)
禁煙席だけ、タバコはご遠慮下さい。
これがベトナムの3等車両における喫煙ルールのようです。…なんか腑に落ちないのは俺だけか?
でもまぁ、日本の電車で「優先席の周りだけ」ケータイの電源をお切りしなくちゃいけないってのも、ある意味これと似たようなものなんでしょうか…。
(旧サイト・2007年4月16日記載)
4月だというのに仕事はすこぶるヒマで、最近はこれといった新ネタもなく、またしょーもないことですが、ちょっとした特技についての話です。
ベトナム人は、ハシでごはんを食べます。ということは、地元の安食堂などには当然、箸立てが置いてあるし、ちょっとしたたたずまいの食堂などに行けば、細長い紙袋に入れられた箸が出てきます。
で、いつのころからか、割り箸の袋なんかを見ると、ついついこんなものを作ってしまうようになったんですが、
「イヌ」
いつも何気なく作ってしまうので、はじめて見た人には感心されてしまったりもします。
あと、いろんな人に「折り方おしえて」て言われるんですが、私の教え方が悪いのか、それとも意外と難しいのかわかりませんが、みんななかなかうまく折れないようで、この箸袋犬、私の専売特許のようになっています。
ちなみに、これを応用すると、他の動物も作れたりします。
「ウサギ」
しかしこれ、「アフロ犬」とか「お茶犬」に続く第三の犬キャラクターとして売り出せないかしらん。
←こんな感じで。
…と、それはさておき、ベトナムの箸というのは日本の箸と比べてちょっと長めです。なので、箸袋ももちろん長いわけで、長ければ長いほど、箸袋で作れるモノの可能性は広がり、そのバリエーションもさらに増えてきます。
たとえば、
「イヌ・パターンB」(意外と細かい作業を要する)
「ゾウ」(ちょっと無理があるけど)
「カメ」(自分でもビックリするほど出来がいい)
で、こんなことばかりしているうちにどんどん手先が器用になっていき、もう一度作れと言われてもたぶんできないであろう「奇跡の作品」もでき上がってしまうことがあって、ちょっとわかりづらいかもしれないけど、最近の自信作がコレ。
「エビ」(また作れと言われても、ホントに作れない)
さて、他にどんなモノが作れるかなぁ…。
(旧サイト・2007年4月11日記載)