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2021年06月01日

Book: #枝野ビジョン

今年読んだ28冊目は、枝野ビジョン 支え合う日本 (文春新書)

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150人の議員を擁するまでになった立憲民主党の党首が、その国政に向かう思いを綴ったものであり、率直な物言いが随所に現れている。

全体を貫くトーンは、安倍政権(+菅政権)における新自由主義的経済運営に対する批判と、コロナ禍で露呈した日本の脆弱性に対する対策の必要性から、政府主導の支え合いを基本とする政治へのピジョンを語るというものである。

Liser1_20210427063301 中でも、消費拡大・低所得者層の下支え、賃金底上げと雇用の安定を図ること、そして老後の安心を実現する社会保障の強化、公教育の立て直しや学ぶ機会の裾野を広げることなどが唱えられている。

これに加えて、産業の中心を中小企業の少量多品種生産に期待し、またエネルギー政策転換による環境立国への挑戦が唱えられている。

ということで、この本は経済政策にその殆どがあてられているが、最後の第11章に外交・安全保障への目配りもでてきている。

敢えて、ないものねだりをするなら、司法分野の諸問題、家族と法と先端医療とか、刑事訴訟・刑事政策の問題とか、紛争処理制度とそれを支える人材の養成・構成の問題とか、そういったあたりは取り上げられていなかった。この点は、枝野ビジョンIIとなるのか、あるいは打越さく良議員などが独自にビジョンを発表していくのか、いずれにしても今後に期待したいところだ。

2021年06月01日 経済・政治・国際, 書籍・雑誌 | 固定リンク
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