2009年02月16日
村上春樹のspeech
asahi.com:村上春樹さん、エルサレム賞スピーチでガザ侵攻を批判
エルサレム市内の会議場でスピーチを行った。村上さんは、イスラエルのパレスチナ自治区ガザ侵攻を批判、日本で受賞をボイコットすべきだとの意見が出たことを紹介した。
村上春樹は基本的に好きな作家だが、この行動には賛否が分かれるのではないか。
もちろん、よくやったと溜飲を下げる方が多いだろうが、喩えていうなら、日本賞を受賞したアメリカ人が受賞スピーチで反捕鯨演説をするような、あるいは数年前のアメリカ・アカデミー賞を受賞した日本人作家がアメリカのアフガン攻撃を批判するような。
要するに、あまり戦略的ではないけれども派手なタイミングで喧嘩をふっかけるみたいな感じがする。
イスラエルのガザ攻撃に憤慨することは同感できても、このやり方が事態の好転を「少しでも」もたらすのかというと、疑問ではある。
そうはいっても、戦争に対抗して普通の人にできることは、少しでも声を上げていくしかないというのも事実なのだが。
2009年02月16日 ニュース | 固定リンク
Tweet
「ニュース」カテゴリの記事
- 教皇フランソワの死を悼み、業績を偲ぶ(2025年04月21日)
- 令和6年能登半島地震(2024年01月02日)
- news:あの神戸市で組体操を強行し、51人も怪我をさせた(2019年10月08日)
- やりがい搾取に根性論で応じるけど、それでいいのかOlympique(2019年08月11日)
- Disparue;ティフェンヌ・ベロンさんを探せ(2018年10月30日)
コメント
以下に、原文と強く推認しえる原稿が掲載されていました。
http://www.haaretz.com/hasen/spages/1064909.html
Always on the side of the egg
By Haruki Murakami
"Yes, no matter how right the wall may be and how wrong the egg, I will stand with the egg. Someone else will have to decide what is right and what is wrong; perhaps time or history will decide. If there were a novelist who, for whatever reason, wrote works standing with the wall, of what value would such works be?"
novelist を法律家と読みかえ、いろいろ、と考え込んでしまいました。
投稿: SS | 2009年02月18日 00:39